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オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険
 
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オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 [単行本]

鈴木 光太郎
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 + 心は実験できるか―20世紀心理学実験物語
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商品の説明

内容紹介

否定されているのに事実として何度もよみがえり、テキストにさえ載る心理学の数々の迷信や誤信。それらがいかに生み出され、流布されていくのか「人間の営み」としての心理学のドラマを読み解く!

登録情報

  • 単行本: 260ページ
  • 出版社: 新曜社 (2008/10/3)
  • ISBN-10: 478851124X
  • ISBN-13: 978-4788511248
  • 発売日: 2008/10/3
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読み物としても、情報価値も高い名著, 2010/6/18
By 
ワカシム (東束都) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 (単行本)
懐疑論者にとっては超おすすめの一冊。

本書は三つの点で優れている。

1.読み物として面白い
2.希少な情報も含めた情報価値
3.デバンキング本として

である。とりわけ、狼少女のアマラ・カマラ事例は、それが虚偽であることについては、懐疑論業界に興味を持つ人ならば、耳にしたことはあると思うが、その詳細を探すと、日本語文献では極端に少ないため、なかなか真相を整理するのが難しい。そういった意味でも本書は有用である。

他、お馴染みのサブリミナル効果(ポップコーン・コ−ラ)」や、クレバーハンス錯誤
ギロビッチも問題視していた「アルバート坊や」の条件付け実験の件、科学史のスキャンダルで良く取り上げれる、バートの双子研究ねつ造事件などが説明されている。

それら王道はご存知の人には不要かもしれないが、私の場合は、「母親が赤ちゃんを左胸で抱く理由の心音説」と「プラナリアの実験」については非常に有意義で、正直、面白くてわくわくできた。

そのため、先にあげた3つの点で優れていることから、私は5つ★の評価をする。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 一般向け科学書(心理学), 2010/4/13
レビュー対象商品: オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 (単行本)
胡散臭さや捏造の疑惑があるにもかかわらず、紹介されることの多い諸説
について著者が裏話や追試結果についてまとめている。2008年に出版され
てから増刷が重ねられており、この手の出版物、ハードカバーでけして安
くはない、にしてはよく売れているようだ。
トピックは章ごとで8つあるが、あとの章になるにつれ裏話や余談的なもの
が増えているように感じた。ただ、文章は読みやすいので気軽に読めた。

センセーショナルに取りあげられたゆえに、学界では廃れてしまった学説
にもかかわらず一般に信じられ続けていることは分野を隔てずあるだろう。
著者は心理学におけるそういった類の学説に終止符をうつように本書を書
いている。

レビューで著者の言葉を引用しながら著者自身を批判するものもあったが、
あくまで一般向けの科学読み物として考えれば、言い回しや推測的断定も
許容範囲だろう。確かに「捏造に違いない」みたいに著者が述べるのは言
い過ぎかもしれない。しかし、アマラとカマラという事例だけを用いて環
境の大切さを述べることができないのも事実だろう。それを現地にまで
行って調べていないといって著者批判をするのはどうかと思う。別に著者
はここで挙げた諸説の反証をしようとしているわけではなくて、追試結果
で再現性が確認された/されなかったことに触れ、その学説にまつわる問
題点を批判的に述べているだけなのだ。実際、ここで著者が問題ありとし
て取り上げている学説を(研究史として触れたとしても)自説の援用とし
て引用する研究者は現在ではいないだろう。それぐらい例証として挙げ
辛いものである。
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28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すべて全否定ではありません, 2009/1/3
レビュー対象商品: オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 (単行本)
面白い.これまでの筆者の印象は優秀な翻訳家というものであったが,この本は科学的な読み物として一級品である.ただ,論じられている研究・報告すべてが神話として全否定されているというのではなく,批判のレベルにはいくつかあることに注意が必要である.
(1)研究・報告のデータや写真が胡散臭いレベル
「オオカミ少女」「ポップコーンのサブリミナル実験」「バートのふたご研究」
(2)研究による結果の解釈が今考えるとオカシイと思えるレベル
「言語相対仮説」「心音説」「プラナリアの学習実験」
(3)メディアの効果によって話が誇大化してしまったレベル
「ワトソンのアルバート坊やの研究」
(4)現在では反面教師の例であり既に神話ではなくなっているもの
「賢い馬ハンス」

なお,筆者は原著にあたることを強く勧めており,早速アルバート坊やの原著を読んでみた.著者は,坊やは母親がちゃんといるのに,これまでの出版物では孤児のように扱われることが多いと嘆いていたが,私には孤児(あるいはそれに近い状態)であるように思われた.原著には「母親(mother)は施設(病院)の乳母である」と書かれているものの,その直前に「坊やは生まれてからずっと施設(病院)で暮らしている」とある.筆者の解釈に従えば,母親は住み込みで働いていて,そこで坊やが育ったということになる.それならもっと具体的な記述があるだろうし,motherには養育する人という意味もあるはずである.すぐあとには,「坊やはこれまで施設(病院)に連れてこられた中で,もっとも健康な一人」とされている.住み込みの母親と一緒にくらしている子供を,そのように表現することはないだろう.

少し皮肉っぽくなるかもしれないが,やはり原著にあたることは必要である.
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