作者は自身オウムガイ研究の第一人者ですが、本書は一般向けの啓蒙科学書としても充分面白く解りやすい内容です。
オウムガイが西洋に紹介された歴史と歴代のオウムガイ研究者達の伝記に割いた章から、長年の争点で有った殻の成長の謎が徐々に解かれていく様子、オウムガイ学の現状、自身が参加したオウムガイ捕獲のドキュメント、はたは料理法までを網羅しています。
特に生きた化石の代表として良く紹介されているオウムガイが実は若い種ではないかと言う衝撃的な仮説には驚きました。
本書が発表されてから早くも十数年達ち、その後例の仮説がどのような発展を遂げたかを是非続編で読んでみたいと思いました。