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オイ!!オバさん 1 (少年チャンピオン・コミックス)
 
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オイ!!オバさん 1 (少年チャンピオン・コミックス) [コミック]

いづみ かつき
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • コミック
  • 出版社: 秋田書店 (2011/9/8)
  • ISBN-10: 4253216900
  • ISBN-13: 978-4253216906
  • 発売日: 2011/9/8
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
身内同士のラブコメかと思って読んでみたら全然違くて、良い意味で期待を裏切られました。

主人公とヒロインが同い年ながら表紙に紹介されてる通りの関係で、ヒロインは主人公をとにかく可愛がります。

それはまだ子供だった頃に親戚のおばちゃんが「あんたんとこの子可愛いわ〜♪」って頭撫てくるような感じ…みたいな。

そんな風に主人公を可愛がるヒロインに好感が持てたなら、面白いって感じると思います。

自分は「またまたー」×3のところが何か好きです。

まだ一巻ですから、これからまだまだ面白くなってもっと続くことを期待したいです。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Q.M
道具としての「叔母−甥」関係は、悪く無いと思います。手垢のついた「妹」モノほどには手垢もついていませんので、面白い関係を軸に据えたといえるでしょう。

 『オイ!!オバサン』は、一言だと「高校に、叔母が一緒に入学してきた話」です。
 話としては
・ 学校一の美人である
・ 叔母との関係は秘密にしている
・ 叔母は、自宅で同居する
 以上3点が、「当然」といった水準ですが、前提になります。

 マンガでの先行例は『れすきゅーME』での正行−結花でしょうか。『オイ!!オバサン』での菅子(叔母)は、『れすきゅーME』清水さんと結花を同一化させて、そこから肉欲成分を抜いた形です。主人公、透(甥)は正行と変わるところはありません。

 菅子の造形として目新しい部分は「叔母が元愚連隊で、喧嘩にやたら強い」点があります。類似例としては、『オタクの娘さん』での当初ヒロイン、妙子が「昔、バイオレンス活動を少々」と愚連隊だった設定ですが、異なる点は、菅子は今でも暴れる点です。

 菅子が喧嘩に強い、今でも凶暴化して暴れる点は、必ずしても物語を阻害させる要素ではありません。おそらく、掲載誌である『月刊チャンピオン』読者層に親しみをもたせるための造形なのでしょう。実際に、その喧嘩のシーンも、愚連隊マンガやカミナリ族マンガに合せています。これはチャンピオンや、別出版社ですが類似誌ヤングキングにあわせているのも、他掲載作品と横並びにした程度でしょう。

 しかし、「オバサン」と呼ばれただけで凶暴化する点は、不自然であり、物語を阻害しています。『オイ!!オバサン』では、菅子は主人公以外に『オバサン』と呼ばれると、凶暴化するのです。これはリアリティに欠けています。菅子は、主人公と家族以外に、叔母と甥の関係は知られていません。また、甥との関係で、叔母であることも肯定している。 「オバサン」と呼ばれることで、凶暴化する理由が無いのです。

 オバサンと呼ばれ、凶暴化する理由付けがないのです。凶暴化する点はともかく、なぜ凶暴化するのか殆どが語られていない。このため、物語上のリアリティを損なっています。叔母−甥関係にしても、『高杉さん家のおべんとう』みたいに「好きになってはいけない」といったような理由付けをすべきだったのではないか。単純に「甥がイジメや暴力から保護する」ではダメなのか、といった点に疑問を感じます。

 凶暴化する理由が明確でないことは、本作品が物語として発展する上で大きな阻害要素となるでしょう。作劇術として、ストーリーやドラマとして面白く成功する上での障害であるのです。実際、菅子が「オバサン」と、しかも牽強付会でそう聞こえるだけでも凶暴化する。「オーバースロー」から「オバサン」を連想し(155-156p.p)させ、凶暴化した点は、物語でのリアリティを損ない、物語への没入を妨げるものでした。実際に、凶暴化も、愚連隊マンガやカミナリ族マンガでの文法に則っていますので「メデューサ」(48p.)「かつて千葉で歴史上最凶最悪と言われた究極の殺戮マシーン」(50p.)と、マンガですが、戯画的に描いてしまっている。この点は、本作品が、単純すぎるギャグ(というよりも、面白い顔で笑わせるレベル)に流れるのではないか危惧されるものです。

 叔母-甥関係を前に出した表紙・帯は、購買意欲をかきたてることに成功したでしょう。しかし、物語への没入をに関しては、残念ですが「オバサン」と言われ凶暴化する理由付けで躓いている感がありあます。主人公と叔母との交流と、全く異質の「オバサン-凶暴化」のシーケンスが2層分離してしまっている問題点も、そこに起因するのでしょう。

 手垢のついた「妹」ではなく、叔母-甥関係をキーに据えたのは成功です。あとは、オバサンと呼ばれ、凶暴化する理由付けが上手く行けば、素晴らしい物になると思います。
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