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テニスをする人なら、なおのことですが、テニスには無関係な人でも大丈夫です。軽い漫画や、軽い小説もたまにはよいですが、重厚なものを心が欲したときにはお勧めします。
さすがに岡ひろみが少しずつ強くなっていく様を読んでいると、力が入り、手に汗握り、応援してあげたくなります。しかし私は、岡ひろみよりも、彼女の先輩であり目標でもあった、お蝶夫人・竜崎麗香によりいっそうの魅力を感じます。勝ち続けることを期待され、その重圧に負けることなく答えを出し続けてきた天才。「すでに完成している」という理由で宗方コーチには選ばれず、テニス協会理事でもある父親には「捨石になれ」と告げられ、自分より上にいくであろう岡ひろみに協力をする。つらいこと、苦しいことがあっても顔には出さず、常に「天才」の仮面をかぶり続ける。そこまでせずとも、と思う反面、ここまでするからこそお蝶夫人なのだと、その精神力の強さには感動すら覚えます。
世界へと旅だっていった岡ひろみ、私の勝手な想像ながら、お蝶夫人がこのまま黙って見ているはずがない。必ず追いかけてゆき、いつか追い越すだろう、追い越してほしい。お蝶夫人という目標があったからこそ強くなれた岡ひろみ、今度はお蝶夫人のほうに目標ができたのだから。それともお蝶夫人のこと、すでに岡ひろみよりもさらに前の目標を見つけているかもしれませんね。
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