上巻と下巻でページ数に結構な違いがあり、何でだろうか、と思っていたのだが、上巻400ページは
”まるまる”下巻への”前振り”だった...
上巻を読み終わったばかりだが、ここまでの陰謀譚の面白さに圧倒されている。
冷戦下、赤狩り渦巻く米国で、ソ連が仕掛けた、(割りにソフトな)共産主義プロパガンダ作戦、それに対してアメリカが仕掛け返したらしい
熾烈なしっぺ返しの作戦、まるでエルロイの小説の登場人物のようなFBI職員の存在が、さらに仕組まれた別の陰謀を予見させる...
上巻だけでは全体のハッキリした構図はまだ見えて来ない。
上巻で仕掛けられた陰謀、そして下巻は、ここまで蚊帳の外に置かれていたレオの熾烈な復讐譚への予感。
後半は、<本の裏書>によるとアフガンでの、すごい冒険譚から始まる様で、それはそれで楽しみなのだが、
そこは<最終目的地>ではないはず....大丈夫か?
下巻に手を掛けるのがもったいない様な、まさしく<本を読む手を置くをあたわず>な本。
題材は違うがウインズロウ「犬の力」を彷彿とさせるほどの面白さ。
下巻での締めかた次第では、今年のNo.1...