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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心温まるだけではない、限界も壁もありのままに書いた本,
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レビュー対象商品: エンピツは魔法の杖―物語・詩・手紙…ニューヨークの子どもたちに「書くこと」を教えた作家の奇跡のような3年間 (単行本)
ニューヨーク、クィーンズ区の移民居住区にある小学校3年生に「クリエイティブ・ライティング」を教えることになった作家の3年間の歩みは、21の出身国の28人の子供たちとの心温まる物語でもあり、成長する様々な環境の子供たちとの厳しい相克の物語でもある。子供たちがそれぞれにのびのびと書いた詩や物語は素晴らしい。が、この本の読みどころは、教える側の思い通りに行かない様子もありのままに述べられているところだろう。 教師も悩み、子供もそれぞれに問題を抱えて成長していく。子供たちのために一生懸命に教え、進路を探り、ときに言葉の通じない親を説得して子供の未来を夢のあるものにしようとする著者の姿勢と実行力も素晴らしい。 こんな先生と出会えた子供達は、間違いなく幸せであったに違いない。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ニューヨーク・クイーンズを訪れたような気分が味わえる生徒と先生の奮戦記,
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レビュー対象商品: エンピツは魔法の杖―物語・詩・手紙…ニューヨークの子どもたちに「書くこと」を教えた作家の奇跡のような3年間 (単行本)
正直言って、本文を読む前は、表紙や帯にあるように、生徒たちが授業を通して「書く」面白さにめざめていく様子が描かれているのだと思っていたのだが、実際に読んでみると、作者のスォープ氏自身が、その時の自分の状況や、教えることを含め子供との接し方を、その折々の自分の感情とともにていねいに綴っている様子が印象に残る作品である。作家として行き詰まりを感じていた作者が、クイーンズの子供たちに創作を教える仕事の話を持ちかけられ、1週間の予定が、結果的に3年間この仕事に関わることになる。 人種のるつぼであるクイーンズに住む様々な出自を持つ子供たちとその両親たちの様子、そして彼らの考え方や作品を読むのはもちろん楽しく、同時に、熱心に彼らを指導しながら、子供たちのささいな、あるいは、かたくなな様子に傷つき、時に苛立ちを隠さない作者の心情が鮮やかに描かれていて、好感が持てる。 それぞれの子供たちの個性が引き立つ訳し分けが見事で、さらに、スォーブ氏の口調がとても暖かく訳されていて、実際に自分が授業を受けているような気分が味わえる。 エピローグとして、作者から子供たちに向けた手紙の形でその後の近況が語られるが、その中の「教えることって、夢中になって遊んでいた本の結末を知らないまま、その本を失くしてしまうことに似ているね」という言葉が胸に響く。 自分はこの先どうしよう、と迷っている時に手に取ると、心の中が暖かくなって少し元気がわいてくる、そんな作品である。
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