ニューヨーク、クィーンズ区の移民居住区にある小学校3年生に「クリエイティブ・ライティング」を教えることになった作家の3年間の歩みは、21の出身国の28人の子供たちとの心温まる物語でもあり、成長する様々な環境の子供たちとの厳しい相克の物語でもある。
子供たちがそれぞれにのびのびと書いた詩や物語は素晴らしい。が、この本の読みどころは、教える側の思い通りに行かない様子もありのままに述べられているところだろう。
教師も悩み、子供もそれぞれに問題を抱えて成長していく。子供たちのために一生懸命に教え、進路を探り、ときに言葉の通じない親を説得して子供の未来を夢のあるものにしようとする著者の姿勢と実行力も素晴らしい。
こんな先生と出会えた子供達は、間違いなく幸せであったに違いない。