「エンダーのゲーム」の姉妹編.エンダーのバトル・スクール時代の副官であった孤児ビーンの出生から帰郷までを,「ゲーム」の出来事と絡めてビーンの視点から綴った異色作.ビーンがバトル・スクールに至るまでの道程にかなりのページが割かれている.スクールでの活躍の合間に,ビーンを見出した修道女が彼の生い立ちを探り当て,ついに彼が超人類であることまでも突き止める過程がミステリー味を加えている.「ゲーム」では脇役のビーンが実はエンダーに匹敵する活躍をしていた,という打ち明け話的な作品.エンダーがひたすら善良であるがために苦悩するのに対して,超人ビーンはそれほど悩まないので感情移入しにくいが,作品としてはそつなく面白く仕上がっている.