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この作品は、エンダーのゲームというヒュウゴ・ネビュラ賞という
SF大賞のダブルクラウンに輝いた作品の、姉妹編。
カートさんといったらエンダーシリーズだが、その最初の作品
の主人公エンダーの側にいた少年の視点から描かれた小説です。
卑近な例では、冷静と情熱のあいだみたいな、視点の違いによる
作品ですね。作者は「視差小説」と読んでいます。
とはいっても、エンダー人気にあやかった二番煎じ作品なんか
ではありません。
このビーンという少年は、実はエンダーよりもはるかに優秀な
超天才少年だったことが明かされます。実は、バガー戦役の
最終総司令官候補は、ビーンとエンダーが争っていて、エンダー
はそれを知らなかったけれども、ビーンは、教官たちを出し抜いて
あらゆることを推理と行動で突き止めてしまいます。
・・・・こう書いたらエンダーファンは、「えっ!」て思う
でしょう。いやー絶対お勧めです。
なによりも、エンダーとは異なる形での「リーダーとは何か?」
という倫理的な問題で苦悩するビーンの姿は、すばらしい。
誰より優秀な頭脳を与えられたビーンが、そのずば抜けた悪魔的な
力を、「どのように使うべきなのか?」を悩みます。
彼は優れすぎているので、別に他人に共感する気は毛頭ありません。
力あるものが、力をどう使うべきか?というカートさんらしい
倫理的な問題設定が、とても気持ちよかったです。
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