著者の最近の作風からは意外に思う方もいるかもしれないが、デビュー当時に原点回帰したような、ハードサスペンスとなっている。
ひたすら車、銃、肉弾戦を積み重ねるストーリーは、少々凝り過ぎの感もある文体もあって、展開を見通せないつくりに感じられるが、この世界にハマル方には、大層楽しめる出来となっているのは、流石の力量。
しかしながら、終盤で明かされる事件の真相や肝心のモノなどは、「そうなのかなぁ?それじゃヒネリないよね」と思う感じであり、そうした部分に重きを置く方には、決して満足度は高くないかもしれない。
私の場合、車に全く知識・関心がないため、正直、カーアクションの部分が読み込めなかったうらみがある。そうした物足りなさを各者各様ながら、多くの方がどこかで抱くのではないかということで、残念☆4つです。
それにしても、著者の最近の活動は充実しています。次回作も出ているようで、楽しみです。