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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
“長嶋有ファンのための作品集”の趣き,
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レビュー対象商品: エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集 (単行本)
異色作品集と銘打っているだけあって、長嶋有のメインストリーム、マスイメージからはちょっと外れた作品が並んでいる。はじめて読むんなら、やっぱ「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」「夕子ちゃんの近道」がいいんじゃないだろうか。「エロマンガ島の三人」と続編の書き下ろし「青色LED」の間に、習作に近いSF2編と“濡れない”官能小説が一編。どっちかっつーと長嶋有ファンのための作品集の趣きだ。発見としては、“長嶋有の小説ににフジモトマサルのイラストは合う”ってのと、ネタとしては、「ケージ、アンプル、箱」のなかの「仰向けに寝たときに、かかとから先を伸ばした状態の人と、垂直に立つ状態の人といる」ってのが面白かった。 フレーズとしては、 「そうか。私は「典型」が嫌なんだ」 「相槌は「いいかも」の割に、それをやらないし、そこにいかないし、しないんだ」なんてのが、長嶋有っぽくて気に入った。 それと、 「「うーん、まあまあかな」を選んだ感じ」(『ときメモ』の選択肢)なんていう、ゲームやってた人にしかわかんないフレーズが随所に散りばめられてて、(やってた人間には)ニュアンス伝わる。 いっとう共感したのは、エロマンガ島の幼い少女たちにエロマンガを見せちゃいけない!!ってくだりでの、 「日本のために。大げさでなく、自分が「日本」を代表しているような使命感が急に湧き上がる」って感情。 日ごろは一切、「国」なんて意識しないけど、よそ様の国の人にだけは嫌われたくない、嫌われちゃいけないって場面でだけは、モーレツに「国」ってのを意識するんだよね、俺も。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
エロマンガ・・・・,
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レビュー対象商品: エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集 (単行本)
エロマンガ島でエロマンガを読もう!そんな無謀な企画がすんなり通ってしまい、 エロマンガ島を目指す三人。 ゲーム攻略を主にする雑誌の編集者佐藤と久保田。 ゲーム会社H社の井沢の代わりにやってきたいわくありげな日置。 実際にエロマンガ島に行った三人は 最初の目的も忘れかけるほど、 エロマンガ島の自然や人に癒されながら日々を過ごす。 もちろん、最終目的であるエロマンガはしっかり読むんだけど。 ただエロマンガを読むという行動ではなく そこで癒される三人の姿が面白おかしく、そして時に切ない。 日置については最後の短編「青色LED」にて描かれているが、 彼もまた切なく哀しい。 他の短編もまぁ面白いけど、 表題作と「青色LED」だけでも十分だったような気がする。 エロマンガ島は実在するわけだけど、 悲しい歴史のある島のようで、 しかし、それを感じさせないくらいに 自然も人も見知らぬ人に優しい、そんな感じがした。 まぁ、恐ろしげなところもあるけれど・・・。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
スタイルにとらわれない面白さと深み,
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レビュー対象商品: エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集 (単行本)
まさかの面白さ。表題作は基本的にユーモア小説だが、じわじわ忍び寄ってくる不安と寂しさ。生きることは孤独だ。作者自身、この一編を捨てがたかったと見えて、ラストにストーリーが呼応する短編を書き下ろしている。不自然な説明をしない各短編が、存在感を持って輝いている。
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