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ただ、こうやって纏め上げられるとかえって目に付くのですが、現象学的にものを考えることと、自分の直感を出発点にしてものを考えることの境界が曖昧なのが小浜先生の論考の欠点といえば欠点です。
だからと言っていいのか「病気」論のところでは、先生が得意とする実存的立場からの視点というのが抜け落ちている感がありますし、性愛論のところはあまりに世の性愛事情を赤裸々に書きすぎていて読んでいる方が少し恥ずかしい。
でもとにかく、そうした違和感をおぼえる個所も含めて、この本は面白い。隅から隅まで地道で堅実で、骨太で信頼のおける論考です。
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