劇場公開版とDVDは拝見しましたが、Blu-Rayは初めてです。
映像は元々ワザと粗く撮って有るスローモーションの幻想的なシーン以外はとても美しく、Blu-Ray購入のメリットは充分です。
19世紀のロンドンを見事に再現した美術・セットの素晴らしさを改めて堪能出来ます。
但し、トリーヴス医師が初めてジョン・メリックをガス燈の下で観るシーンで、メリックの容貌が短時間ですがはっきりと観えてしまうのには驚きました。
私が劇場で観た時にはもっと暗くて、メリックのシルエット位しかこの段階では観えなかったと記憶して居たからです。
そうでないと病院の塔に匿われたメリックを看護師ノラと視点を共有して初めて観る驚きが無くなってしまうのではないでしょうか。
ここは唯一画像が鮮明に成り過ぎて違和感を持った点でした。
幾つかバージョンが有り、私が観たフィルムが傍流だった可能性も有りますが。
特典は本映画のモデルになったジョゼフ・メリックの生涯を追ったドキュメンタリー「ジョゼフ・メリック・リアル・エレファントマン」と、本作、絵画、映画論と様々な角度から行われたリンチ監督へのインタビュー3本(盛んにメル・ブルックスに謝意を表すリンチの律義さがキュートです)、そして主演のジョン・ハートのインタビュー等見応えが有ります。
字幕、言語もBlu-Rayならではの豊富さでしたが、日本語吹替えが入っていなかったのは非常に残念でした。
フランス語版で観る本作に実に味が有る事にも気付き、次はドイツ語にして視聴してみようと思います。
そして、自分で意外だったのは多少酒は入っていたとは言え今回も本作を観て涙が流れた事です。
パワフルでピュアなグロテスクさは不変です。大いにお薦めです。