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エレニの旅 [DVD]
 
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エレニの旅 [DVD]

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登録情報

  • 出演: アレクサンドラ・アイディニ, ニコス・プルサニディス, ヨルゴス・アルメニス
  • 監督: テオ・アンゲロプロス
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • 言語 ギリシア語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: 紀伊國屋書店
  • DVD発売日: 2005/11/26
  • 時間: 170 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B000BFLABM
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 42,269位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

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   1919年から30年間のギリシャの歴史を、ヒロイン、エレニの人生に重ねた、巨匠テオ・アンゲロプロスの一大叙事詩。ロシア革命によってオデッサを追われたギリシャ人難民のなかに、孤児のエレニがいた。彼女は、引き取られた家の息子アレクシスと結ばれ、双子を出産。しかしアレクシスの父がエレニを妻にしようとし、エレニとアレクシスは過酷な運命に翻弄されていくのだった。
   アンゲロプロスといえば、荘厳な映像美と延々と続くワンカットが特徴だが、本作では、構図の美しさが頂点を極めた感がある。難民の家と化した劇場、木に吊された羊たちの死骸…。有無を言わせない、凄まじいまでの迫力で観る者を圧倒する。難民の暮らす村を映画のために丸々作り上げ、スタッフやキャストを住まわせるなど、その徹底ぶりも映像に本物感を加えることになった。ギリシャ神話を思わせる悲劇と、戦争も含めた現代的な悲劇を巧みに重ね合わせた物語を、これほどまでに美しく、戦慄さえ覚える映像世界として結実させたことで、本作は一級の芸術品に成り得たと言える。(斉藤博昭)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

『旅芸人の記録』で知られる鬼才、テオ・アンゲロプロス監督が、20世紀全体をギリシャ現代史になぞらえて映画化を試みた長編3部作の第1章。追放、別離、彷徨、イデオロギーの終焉、人生においてさまざまな経験をしたひとりの女性を通して綴る愛の物語。


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 原題は「嘆く草原」。テオ・アンゲロプロス監督6年ぶりの新作。

 20世紀最大の革命であるボルシェビキ・ロシア革命の余波を受け、オデッサから逃げ出したギリシア人流民達の一行に、孤児エレニがいた。国を追われ、呆然と佇むしかない荒野にこぼした一粒の涙。それは、やがて大きな歴史のうねりとなって、彼女自身を更なる苦難の道へと続いていく。

 見捨てた初老の元婚約相手の葬送、村人の怨念による大樹に吊るされた羊の骸、水没する村から逃げまどう群集。デジタルだアナログの次元の問題など意に介することなく、計算された完璧な構図と極限までにリリシズムを追求した圧倒的な映像と詩情をもって、20世紀前半の激動の時代をイメージ化し、観る者の感受性をあまねく揺さぶる。

 170分、約3時間に及ぶ超大作。それに見合って余りある圧倒的な映像の説得力。巨大なテーマに小細工抜きに真正面から挑んだ、その勇気と力量。老いてなお盛んなる、飽くなき挑戦心。その姿勢こそが、アンゲロプロスを押しも押されぬ大監督へと仕立て上げたのである。

 当初は20世紀全体を3部構成にして1本の長編とする構想だったが、描きたい内容が膨らみすぎたため、3本のそれぞれ独立した映画として製作されることになったらしい。本作はその1作目である。2作目、3作目が今から楽しみ。

 気になったので調べてみると、主人公エレニを演じた女性は、アレクサンドラ・アイディニというギリシャの舞台女優でとのこと。映画初出演とは思えないくらい堂々と時代に翻弄された女を演じきった。

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32 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By arnakia
これほどまでに映像に衝撃を受けた作品はありません。古い神話を彷彿とせる物語性はさることながら、カメラワークの巧妙なまでの単純さは観る者により鮮明な衝撃を与えます。
特に羊の吊された木を見つめるエレニの視線は息を呑むものがあります。また、国境越えの大河、村沿いの河、その村の水没、別れの船出の港、息子の死の河、と水のシーンが作品を通して表現されてゆきます。
まるで大きな流れという運命の受難を象徴するかのようです。しかしその運命に翻弄されながらも生きゆくエレニを見て、憂いの底にある人間の強さを感じた気がします。
映画館で見たとき、体の芯から感動の震えが止まりませんでした。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tamaken
ひとりのギリシャ人女性、エレニの生き様を通し、「戦争と難民の時代」であった20世紀を描いた壮大な歴史大作。アンゲロプロスの作り出す映像は一寸の隙(すき)すらも見せないほど の緊張感に満ち、しかも叙情的でまるで絵画のように美しい。

 エレニが次々と戦争と暴力に翻弄(ほんろう)される悲劇は神話的な意味合いさえ感じさせるが、それは同時に彼女ひとりの悲劇であるばかりでなく、歴史に翻弄されたギリシャという小国の悲劇であり、また同時代を生きた世界中の市井の人々の悲運を描いたものと言える。

 彼女の心の底からの慟哭(どうこく)は観る者の心を突き刺さし、そして鷲づかみにする。

 「津波は天災ですから、起きることは避けられませんが、人間が人間を悲劇に追い込む戦争は避けることが出来るはずです」とあるインタビューで答える同監督の強いメッセージが全編を貫いている。
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投稿日: 2007/8/12 投稿者: 野火止林太郎
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