これまでサッカーゲームでは、ウイニングイレブンの完成度が群を抜いていた。マイナーチェンジを繰り返す度にユーザーの厳しい批評を受けてきたとはいえ、同作はそのクオリティの高さにおいてサッカーゲームのスタンダード的存在であった。
そんなウイイレの最新版は、慣れ親しんだシステムで遊べる安心感があるが、FIFA09は全くの未知数であるため大ハズレする危険性もあった。しかし、アマゾンでの評価の高さに興味を惹かれてFIFA09を試してみようという気になった。
プレーした率直な感想は、サッカー自体だけならばほとんど完璧に近い完成度だということだ。実際のサッカーをプレーするように、ボールを微妙にコントロールする手触りのようなものまで見事に再現されていて、サッカーの本質的な楽しさを疑似体験できてしまう。これまでサッカーゲームというフィールドは日本のメーカーの独壇場だと思っていたから、FIFA09のクオリティの高さにはとても驚いている。ウイイレのクオリティをあっさり凌駕してしまった。制作者はサッカーをよく研究しているのが分かるし、それをこれほどのレベルで表現できてしまう技術も素晴らしい。心配していたウイイレとは違う操作感も、慣れるにつれて気にならなくなる。
欠点については、既に多くのユーザーが指摘しているように、ゲームシステムや遊びやすさと言った点で、痒い所に手が届いていないという所だろう。また、日本で発売しているにも関わらず、日本代表のデータが入っていないというのもマイナス要素であるかもしれない。
ただし、それらを差し引いて余りあるサッカーゲームとしての完成度は評価されるべきで、これからのサッカーゲームの新しいスタンダードとして更なる進化を期待したい。