言わずと知れたスポーツコンパクトを題材にしたレースゲーム。前作モストウォンテッド(以下MW)のシステムを引き継ぎ、ステージをアンダーグラウンド(以下UG)同様夜間に移している。
注目すべきはチームメイトの存在や頭文字Dのような峠での後追い・先行バトルなど、日本の走り屋文化を色濃く出している点である。それに伴ってか、MWでは省かれたドリフトイベントも復活している。逆に、ドラッグやラップタイムKOなどのイベントがなくなってしまった。また、画質の向上や、レース中にライバルのカットインが入るなど細かな演出が強化されている。
登場車はアメ車を中心とした「マッスル」、EU系ラグジュアリカーの「ハイエンド」、スポコン真骨頂の日本車「スタンダード」に分けられ、車ごとの操作感等の味付けも豊かになった。
しかし、外装系改造は大きく縮小され、アンダーネオンの廃止・スポンサーステッカーを細かく貼れないなど「自分独特の」車を作ることは出来なくなってしまった。また、レース数も少なく、警察の登場回数が少ない、すぐに振り切れてしまうなど難易度の低下が見られた。はっきり言ってまとまり感は低い。UGやMWの中間を取った感がありどっちつかずと言ったところ。
しかし、言い換えてしまえばどっちの魅力も持ちえているため、初めてNFSシリーズをプレイする方には二つの作風を味わえるのでは無いだろうか。難易度は低いがシナリオ以外のモードもあるため、一つ一つプレイしていけば長く遊べるはずだ。
UG、MW、そしてカーボン。これからもNFSは進化していくだろう。そんな次作への架け橋を期待させる一作。