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エレクトラ―中上健次の生涯
 
 

エレクトラ―中上健次の生涯 [単行本]

高山 文彦
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

"最後の無頼派"中上健次はいかにして作家となり、いかに死んでいったのか。幼少期から腎ガンの病室までを執拗に追った傑作評伝

内容(「BOOK」データベースより)

文学の獣が、叫び、泣き、疾駆する。現代文学の巨人、中上健次の生と死を天与の筆で描ききった傑作評伝。

登録情報

  • 単行本: 413ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/11)
  • ISBN-10: 4163696806
  • ISBN-13: 978-4163696805
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私自身の中上健次との出会いは「地の果て 至上の時」。
そこからさかのぼって作品を読んで行く方向と、
作品をリアルタイムで読んでいく方向との2方向で付き合ってきた。
作品世界の豊饒さと読み解く順の交錯とで、より豊かさが広がったと思っている。

中上健次のあまりにも早い死は衝撃だった。
それだけに、「第11章熊野に死す」は静かで悲しかった。

レビューにもある通り、作家は作品で評価するのが第一ではあると思う。

しかし、中上健次を読みたい人に何を読んだらよいかのアドバイスは難しい。
これまでまったく読んだことのない人ならなおさらである。

一人でも多くの人に、中上健次に出会ってもらうためには、
本書のように、それだけで読み応えのある評伝は必要なのだとあらためて感じた。
本書を読んでもらうのも、中上健次に迫るひとつの道になるのではないかと思えた。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
説得力あり 2008/1/17
形式:単行本
作家中上健次の、生い立ちから作家として世に出るまでを、二人の編集者との交流・対峙を軸に描いた評伝。根は大人しい性格ながら、複雑な出生と家庭環境、兄の自殺、少年期のいじめ、親族間の殺人事件などの事実を自身の中に溜め込んでいくにつれ、抜き差しならない思いを腹の中に抱え込むようになった作家の人生が説得力をもって語られます。中上健次がなぜあれほど濃密でずしっしりと重い作品を描き得たのか、斬新としかいいようのない表現力をどうやって獲得したのか、本書を読めばあらまし理解できます。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小説家、作家という生き方が、スタイルやポーズの問題では些かもない最後の作家の力作評伝。冒頭、作家と編集者の行き詰るやり取りだけで思わず息を呑んでしまうが、「パッシング」という言葉の激越な響きは、作家という生き方のあまりの業の深さ、過酷さを物語るものであり、読むほうは戦いてしまう。
中上健次が死んでからは、作家という職業はあれど、作家という人間はいなくなった。
テレビの経済バラエティ司会者か、寺めぐりをしてリタイア生活を満喫するか、大きな賞を貰って中途半端な雑文をさもご大層に書き散らすか、はたまたスタイリッシュなプライべートを喧伝する料理本や異国の文豪のお手軽解説に乗り出すか。そんな「セレブ」なスタイリストたちばかりだ。小説が読まれないというが、それも致し方ないのかもしれない。こういう事情であるからには。小説に限らず、出版業界は読者を舐めきっているのではないか?
本書は本当にもういなくなってしまった最後の作家・中上健次の、デビュー時の曲折から筆を起こした雄渾な記録と記憶の物語だ。デビュー当時を筆者は「神話時代」と書いている。
『エレクトラ』とは、中上の自宅の火災で焼失した作品のタイトルだったという。
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