エルヴィス関連の本として初めて読む本だったが、失敗だった。
エルヴィスが存在した時期のアメリカの社会的な出来事を詳しく述べているだけで、こんな内容は本著で無くとももっと詳しいものは沢山ある。エルヴィスの音楽の説明は未熟だし、これらの社会的事件との係わり合いについても表現不足というよりも少しピントがずれているような感じを受けた。
著者が書いたエルヴィスのCD「アルティメイト・ゴスペル」での解説でも感じたが、少し話が広がりすぎて些細な事を大きく取り上げて世界観を表そうと懸命になってページ数を稼いでいるとしか思えない。本著の中でも延々と述べた後で(例えば女性解放運動)、プリシラは知らなかっただろうなんて書かれていては白けてしまうどころか、読み続ける気持ちも薄れてしまった。エルヴィスという素材で大衆の興味を曳いて、拙い音楽知識を隠しながら、参考文献からの歴史事象を書き連ねるという手法では実力の程が知れてしまうでしょ?