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エリカ 奇跡のいのち
 
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エリカ 奇跡のいのち [単行本]

ルース・バンダー ジー , ロベルト インノチェンティ , Ruth Vander Zee , Roberto Innocenti , 柳田 邦男
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

第10回(2004年) 日本絵本賞翻訳絵本賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。
第2次世界大戦中のドイツで奇跡的に生きのびた、ひとりの女性の物語
赤ちゃんを走る列車から投げ出すなどということは、平時であれば、殺人行為と見られてしまう。しかし、(中略)たとえ生きられる確率は1万分の1であっても、ゼロではない道をわが子のために選んだという母親の決意は、一筋の「生」の光を求める崇高なものとして、人々の心を揺さぶらずにはおかないだろう柳田邦男(「訳者のことば」より)



登録情報

  • 単行本: 28ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/7/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062124858
  • ISBN-13: 978-4062124850
  • 発売日: 2004/7/14
  • 商品の寸法: 25.8 x 24.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By ヤヤー VINE™ メンバー
形式:単行本
第二次世界大戦ものでユダヤ人の語りと聞けば、「ああ、また強制収容所の話か」と思う。
しかしこの本は違った。
命のつながりを、その広がりを感じさせてくれる。
柳田さんの訳は少し固い気もするし、「です、ます」調の文の中に「だろうか」ということばが入るのが引っかかった。
それでもこのエリカという女性の真摯な生き方が、とても良く伝わってくる。
ロベルト・インノチェンティの、時間を切り取ったような絵も美しい。
『ローズ・ブランチュ』という、やはりユダヤ人強制収容所を扱った作品がある。
彼は、当時の様子に忠実に描くのだそうだ。

第二次世界大戦を語り継ぐときに絵本はしばしば用いられるが、この本も格好の教材となるだろう。
当時を知る人が少なくなっている現在、大人も子どもと一緒に絵本を開き、学ぶべきだと思う。

勝者として味をしめた国が、いまだに多くの人の血でその手を染めていることを思うと、情けなくなってくる。
その国は、何も学んでこなかったのだろうか。
どうか全ての人々が「生」にむかって進める世界になりますように。
重い祈りが込められた絵本だ。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カラグラ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
今まで、数多くの収容所を扱った本や映画(フィクション、ノンフィクション)を目にしてきたが、この絵本の特色は、そのリアリティを伝える、揺るぎない「絵」にあると思う。そこには、捕虜を隔離する「木の柵の節」や捕虜達を運んだ貨物車の側面にある「剥がされた張り紙の跡」までもが克明に描かれている。そして、古ぼけた写真よりも、また、すぐに変化してしまうような映像よりも、それらの絵のほうがはるかに切実に現実感をもって迫ってくるのである。それを受け止めることのできる我々が読むのには何ら問題ないが、子供達はこの絵本を見ることで、様々なディテールに気づき、驚き、恐れるかもしれない。子供達にとって絵本は、まずは「見る対象」であり、その中に入り込むものなのだから。そういう意味では、注意する必要があると思う。

収容所に向かう貨物車から外に投げ出された赤ん坊が生き延びるという話だが、奇跡的に繋がった生のラインと、投げ出された赤ん坊の描く弧とが重なり、息の詰まるほどの緊迫した空気が全体を覆っていると感じた。

これは、柳田邦男氏が初めて訳した絵本です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:単行本
ナチスドイツによって収容所に送られるユダヤ人の家族。
その貨車の換気用窓から投げ出された赤ん坊。
それが、この物語の主人公エリカです。

この「死」に向かう貨車の中から、一分の「生」の望みに賭ける母親の気持ち。読んでいて堪らなくなります。
作者はこの部分を
「お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。」
と表現しています。
子を投げる母親の気持ちが良く伝わってくる文章です。

更に、作者はこうも言います。
「わたしと同じ民族の人たちは空の星の数だけいる・・・それらの星の中の600万個が、・・・流れ星となってきえました。
いま、わたしの家族の樹は、ふたたび根をはり、大きくそだっています。」
ここにおいて作者は、「生」の繋がりとしての恒久性を語ります。
エリカと言う誕生日も名前も生まれた土地も解らないエリカと言う赤ん坊の一つの「生」から、又新たな生命の連鎖が生まれてくるのです。
それは、ひとつの「生」の大きさを語りかけてきます。
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