極めてスタイリッシュなアメコミスタイルで、古今東西のあらゆる神々から妖怪、人造人間、UMAを登場させながら、その実ジャンクフードと酒に眼が無いガサツだが人情に篤い女探偵マッコイと静岡出身の河童のキシローを主人公としたウェットな人外探偵バディ物です。
前巻の最終話から、マッコイの愛銃ガバメント1911が製造後99年(1年おまけ)を経て付喪神となり、神や超常の物を倒せる様になり一挙にパワーアップ。
そして2巻の冒頭では同じく付喪神となった「26年式回転拳銃」を持ったエリア51の色街を仕切るホモンクルスとの一騎打ちとなります。
久氏の作風は絵がとても垢抜けている反面、ストーリー上では意外と人情に富んでおり、泣かせる演出が多く、この巻頭エピソード「TAKE SOME SLEEP….」と、3話目「HUM… YOU LOOK CAT LOVER.」はそのジャンルの佳作です。
反面、21世紀の妖怪ラリーを思わせる第2話「I WAS GETTING RID OF COFFEE & DOUGHNUT.」はエリア51名物のマラソン「グレート・ゴールド・ラン」開催中に、ならず者達に誘拐されたキシローを助ける為に賭けの対象となる本レースにマッコイが色々ちょっかいを出す様子が、ギミック溢れる出走者ともども文句無しに楽しめるエピソードです。
そしてキシロー旧知の河童「キリマル」が登場する最終エピソード「THAT’S WHY I LOVE THIS PORT.」は海岸における見事な捕獲戦に加えて、河童達とマッコイの秘めたる事情に触れる次号への引きばっちりの作品でした。
クセは有りますが、この手間隙掛かる素晴らしい絵にあらゆるガジェットをぶち込みながら(「HUM…〜」でチャック・ノリス・ジョークを神様が合言葉に使用して居てニンマリしました)、王道漫画として骨子はしっかりと押さえたとても面白い作品です。
冷酷・凶暴な鎧を纏ながら時々含羞で頬を赤らめるマッコイがとても魅力的です。