◆「神の灯」
石造三階立ての「黒い家」には、シルベスター老人が
ひそかに遺した、莫大な金貨が隠されているらしい。
エラリーと弁護士のソーン、そして「黒い家」を相続した
アリスは、向かいにある「白い家」に宿泊することになる。
その「白い家」には、シルベスターの異母弟で
主治医であった、ライナッハ博士が住んでいた。
翌朝、エラリーたちが目覚めて外を見ると、一面の
雪景色のなか、「黒い家」は忽然と消えうせていた……。
《家屋消失》トリックの代表的作例で、
多くの
フォロワー作を生んだ傑作。
メイントリックを裏で支えるサブトリックも
巧妙で、作品全体を引き締めています。
◆「正気にかえる」
ボクシングの世界選手権で敗れたチャンピオンのマイクが、
スタジアムの駐車場にとめていた車のなかで刺殺された。
たまたま、隣に自分の車をとめていたエラリーは、
車に置きっぱなしにしていた外套を犯人に盗まれる。
エラリーは、外套さえ見つかれば、犯人も見つけられる、というのだが……。
なぜ犯人はエラリーの外套を盗んだのか?、というホワイダニットが主眼。
「外套」という手がかりを起点に、駐車場の場所やその夜の気候、
エラリーの外套のサイズといったデータを勘案することで、犯人の
条件が絞り込まれていきます。
◆「暗黒の家の冒険」◆「宝捜しの冒険」◆「人間が犬をかむ」