◆「ガラスの丸天井付き時計の冒険」
骨董品店の主人オールが店内で撲殺された。
彼は死の間際、犯人を知らせるためか、残された力を振り絞って
はいずり廻り、その両手に、二つの証拠の品を残していたという。
それは、大きな紫水晶と、一つの古い時計だった。
果たして、このダイイング・メッセージが意味するものとは?
容疑者は被害者のポーカー仲間である五人の男に絞られます。
そのうちの一人であるパイクに、被害者を含めた残りの男達が
贈った、誕生祝いのメッセージが、有力な手がかりとなります。
「二十と一年のどんちゃん暮らし」までは「あとまだ、九年
と半分ある」という、意味不明な詩を贈った者がいて……。
本作の解決篇におけるエラリーの解明の手順や段取りは実に鮮やかで、
犯人を名指しするタイミングも含め、ミステリ短篇の教科書といえます。
◆「首つりアクロバットの冒険」
軽わざ興行として名声を博していたアトラス座で、
女曲芸師がロープで首をつられて殺害された。
現場には刺殺、窒息死、撲殺などを可能にする凶器があり、犯人は
なぜ、それらの手っ取り早い殺害方法を採らなかったのか……?
チェスタトン
「三つの兇器」を本歌取りした作品。
独特なロープの結び方を糸口にして、謎は解かれます。
犯行手段の隠蔽が謀られたのは、浅ましい動機ゆえでした。
◆
「黒の1ペニー切手の冒険」 ◆「
「双頭の犬の冒険」◆
「七匹の黒猫の冒険」◆
「三人のびっこの男の冒険」