Coccoって精霊が憑いてるみたいな不思議なアーティストだとおもう。平安神宮での「月夜の宴」にでたそうだがぴったりだ。自然体で澄んだ独特の感性。ときにある種の神聖さ、癒しの力の流れを感じさせられる歌声。
この初のオール・セルフプロデュース作品の大きな特徴は、「沖縄」を前面にした、audienceに媚びない音作り。これまで以上に自分らしさを出しつくした、おそらく、自分がとことん納得する音作り。沖縄的世界とロックの融合から、せつなく美しいバラード作品、アコースティックな優しい弾き語り、軽妙なポップチューンまで、実にバラエティ豊かな楽曲たち。このひとのコンポーザーとしての才能を、充分すぎるほど再認識させられた。そして。。。おもいきり自由度高く、ときにファルセットを駆使した、まるで空高く飛翔するかのような、聴くものの精神が高揚させられるような歌唱が圧巻!
すぐにCocco二十歳のころの、あの、はりつめたような傑作「クムイウタ」と聴き比べてみた。10数年の時空を経て、アーティストとしてのスケールの成長とともに、ヒトとしての力強さが増し、余裕がでてきたように感じた。またもや進化したCoccoのことばと、歌声が、最後まで聴くものの魂につたわってくる。。。きわめて質の高い、そしてCoccoらしい傑作アルバムとおもいます。星5つです。