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恵まれて育ったエマは、人のためという大義名分をふりかざして他人の人生を操ろうとする。自分の家庭教師の結婚をアレンジしたり、牧師と親友をくっつけようとしてみたり…。当時の衣裳や生活、そして時代背景まで詳細に描き出し、原作に限りなく忠実に製作された佳作。
《原作》 ジェイン・オースティン 《監督》 ジョン・グレニスター
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19世紀のイギリスを舞台に、頭でっかちで恋愛沙汰を知ったかぶりするエマを巡る、上流社会の恋のさや当てをコミカルに描くイギリス喜劇。
上流社会の男女がくっついたり離れたりと、どうでもいいような話が展開するのだが、それでも引き付けられるのは根底にあるジェーン・オースティンの原作が持つ巧妙なイヤミと笑い。これを『ブロードウェイと銃弾』でアカデミー脚本賞を獲得したダグラス・マクグラスが品よく表現し、初監督作にもかかわらずチャーミングで完成度の高い映画になっている。
見当違いのおせっかいばかりを焼いて、悦に入エマを演じるグィネス・パルトロウも出色。パルトロウはこの作品が初主演だが、ちょっとした表情で心情を的確に表す熟達した演技を見せる。恋を知ってからのエマのイキイキとした豊かな表情には、思わず引き込まれてしまう。軽妙なプレイボーイ役のユアン・マグレガーもいい味。(茂木直美)