未知の感染症と闘うサイエンスサスペンスということなのですが
この手の作品は、専門用語だらけで、予備知識がない人が読むと、
何のことだか分からないことも多いのですが、本作品は、その辺りの説明が
かなり平易かつコンパクトにまとめられていて、非常に読みやすいです。
ただし、作品中でも説明されますが、疫学自体がかなり地味な作業を
こつこつと積み上げていくという性格のものなので、主人公も、
“あっと驚く”ような推理をするわけでもなく、盛り上がりに欠けます。
さらに、物語中盤からサスペンスものにはつきものの、事件の鍵を握っていそうな
謎の人物が登場するのですが、期待させる割にはイマイチ...
ということで、サイエンスを期待すると良いかもしれませんが
サスペンスを期待すると肩すかしというのが、正直な感想でした。