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エピデミック
 
 
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エピデミック [単行本]

川端 裕人
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商品の説明

内容紹介

町のどこかに感染源が。故人が海外で接触した動物か? それとも、食物、ペット、水、動物愛護センター、宗教施設? 感染源の候補を、疫学者がしらみつぶしに調べるが。時間との闘い、感染症制圧の現実を描く! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

東京近郊、農業と漁業の町、崎浜。二月に花の咲きほこる常春の集落で、重症化するインフルエンザ患者が続出?現場に入った国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員・島袋ケイトは、ただならぬ気配を感じていた。果たしてこれはインフルエンザなのか?ケイトは、総合病院の高柳医師、保健所所員の小堺らと、症例の多発地区に向かう。重症患者が爆発的に増え、死者が出はじめても、特定されない感染源。恐怖に陥った人々は、住民を感染地区に閉じこめ、封鎖をはじめた。ケイトは娘を母に預け、人類未到の災厄を封じこめるため、集団感染のただ中に飛びこんだ―。

登録情報

  • 単行本: 509ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/12)
  • ISBN-10: 4048738011
  • ISBN-13: 978-4048738019
  • 発売日: 2007/12
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.4 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 437,581位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 疫学はミステリーだ 2010/1/2
投稿者 芹沢
形式:文庫|Amazonで購入
エピデミック:地域を越えた大規模伝染。更に国を越えて広がるとパンデミックとなる。
罹患した病を治癒するのは医学の役割、病原体を特定しその性質を明らかにするのはウィルス学の役割だが、感染の経路を明らかにし病の広がりを抑えるのは疫学の役割である。
これは、そんな疫学を中心に据えた物語だ。

疫学の基本は非常に単純で、発症した人としなかった人の特徴を比較し、何が感染のリスクを上げるかを突き止める。必ずしも病原体が判明する必要もなく、例えば世界初の疫学による伝染源の特定は1852年イギリスの第三次コレラ流行に於いて、空気感染と思われたコレラの発生が家単位でまとまることに着目、特定水源が汚染源であることを突き止めたもので、これはコレラ菌が発見される30年も前の話であった。

疫学の理論は常に状況証拠からの演繹である。罹患者に多く非罹患者には少ない特徴を洗い出し、その比率から危険性を算定する。ミステリに例えれば、被害者の特徴から犯人が狙う人物像を炙り出したり犯行地域から犯人の生活圏を割り出したりといった推理である。ただし疫学では犯人の特定そのものには焦点を当てず、むしろプロファイル的に「こういう人物との接触を避けるように」「この地域には近寄らないように」といった形で、以降の犯行を予防することに主眼が置かれる。

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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 もう少し緊迫感が欲しかった 2008/2/25
投稿者 ラーメン太郎
形式:単行本
未知の感染症と闘うサイエンスサスペンスということなのですが
この手の作品は、専門用語だらけで、予備知識がない人が読むと、
何のことだか分からないことも多いのですが、本作品は、その辺りの説明が
かなり平易かつコンパクトにまとめられていて、非常に読みやすいです。

ただし、作品中でも説明されますが、疫学自体がかなり地味な作業を
こつこつと積み上げていくという性格のものなので、主人公も、
“あっと驚く”ような推理をするわけでもなく、盛り上がりに欠けます。

さらに、物語中盤からサスペンスものにはつきものの、事件の鍵を握っていそうな
謎の人物が登場するのですが、期待させる割にはイマイチ...

ということで、サイエンスを期待すると良いかもしれませんが
サスペンスを期待すると肩すかしというのが、正直な感想でした。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 リアルさがあって怖いです 2008/2/17
投稿者 しろくま
形式:単行本
一言、怖いです。今、新型インフルエンザやウィルスの流行が懸念されているだけにそういう事が実際にあったら…こういう事になってしまうのだろうというリアルさがあり読んでいて怖かったです。文中にちょっと難しい医学用語があったりしましたが、先が気になってサラリと読めるたかも!?ケイトの母としての愛情の深さをグッと来るものがあります。そして、病原体の元栓が、そこいらに居るものだけに恐怖感があるお話に仕上がっていると思います。サラリとした文体だったので分厚いけれどもサクサクです。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 希望。 2008/1/20
投稿者 ヤヤー
形式:単行本
こんなに真っ黒なページの川端裕人を読むのは何作ぶりだろう。
もちろん文字数が少ないからといって中身が薄いというわけではないのだが。

しかしまあこの際、相変わらずネーミングセンスが悪いとか、
どの作品のヒロインも似たような性格だとか境遇だとかという設定には目を瞑ろう。
「疫学」という分野の専門用語をわかりやすく解説してくれる小説を書かせたら、
たぶんこのひとがいちばんだ。
ところがそのわかりやすさ故か、物語を複雑に絡ませたり
謎が謎を呼ぶような展開にするのは苦手のようだ。
読者はあまり振り回されることなく読了できてしまう。
面白いのに、そこが少し物足りなさを感じさせる。
国や政治家の薄汚い面ももっと書きこむことができたのに。
でも踏み込み過ぎないところが川端のいいところなのだろう。
そのおかげで『エピ』というテーマに絞りきれている。

最近の彼のブログで取り上げられたさまざまな話題や本が、この小説に集約されている。
彼の科学や自然に対する考え方がよく表れていると思う。

P.224の棋理のことばがこころに残っている。
「絶対なんてことは、ありえないんだ(中略)…きみは、まだまだ生きられる。
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