興味深いエピソードが満載されていて面白い。しかしながら、誤植が多いのが気になる。67頁〜76頁、208頁には、旗振り通信に関しての記述、人名、地名などについて、説明不足や間違いなどが、計30箇所ほどもあるのは、まったく、残念である。筆者のHP「旗振り通信ものがたり」のQ31で、本書の正誤表を掲載しているので、購入者は、訂正した上で、読み解かれることを、希望している。なお、67頁の4〜7行目の「旗振りによる送信方法」の記述の理解ができないという電話連絡をもらったことがあるが、当然で、筆者の『旗振り山』の本で示しているように、「一四を示す五」というのは、実は、「一四の合い印である五」の意味なのです。一四を旗振りで送信した後に、その合い印の数字である五を送信して、一四で間違いないことを念押ししたというわけです。合い印については、使用しないケース(値段が安くなるが間違いが起きる場合がある)もあり、その場合、一四円三五銭は、「右、左、右、左」の順に、「1、4、3、5」の回数分の回転だけで、送信していました(もちろん、数字が盗まれないように、あらかじめ、手紙で伝えておいた規則によって一定の数字の加減をするなど暗号化の工夫はしていたらしい)。