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エティカ (中公クラシックス)
 
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エティカ (中公クラシックス) [新書]

スピノザ , 工藤 喜作 , 斎藤 博
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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エティカ (中公クラシックス) + スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ユークリッド幾何学の形式に従い、神と人間精神の本性を定理と公理から〈神即自然〉を演繹的に論証する。フィヒテからヘーゲルに至るドイツ観念論哲学に決定的な影響を与えた。

内容(「BOOK」データベースより)

定理と公理から、神と人間精神との本性を演繹的に論証した汎神論体系。

登録情報

  • 新書: 469ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/01)
  • ISBN-10: 4121600940
  • ISBN-13: 978-4121600943
  • 発売日: 2007/01
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 今から330年以上前の1677年、オランダの哲学者スピノザの作品として、友人たちの手によって刊行された倫理学の哲学的研究書の翻訳。他に岩波文庫の2分冊本や、みすず書房の抜粋本がありますが、こちらは1冊本で、文字も大きく、他にはない図解した部分もあり、とても読みやすくなっています。

著者の独特の宗教観や時代背景を色濃く反映してか、冒頭の「神について」から読んでいくと、あまりの風変わりな書き出しに、300年以上たった、それも異国の現代人にとっては、途中で文意をたどるのが苦しくなります。

思い切って、あいだを飛ばし第3部「感情の起源と本性について」をめくり、腰をすえて読み進めていくと、これが実にすっきりと呑み込みやすい記述にあふれ、思わず膝をたたきたくなるような表現に出くわします。定義・公理・定理・備考などという構成が気にならなくなって、ジグソーパズルがうまくは待っていくような充実感に襲われます。読み方としては邪道かもしれませんが、困ったときにしか「神」のことを考えない者としては、後ろからもどって読んでいくのも面白いかもしれません。

神、精神、感情を幾何学的に分類・分析し、人間の幸福を考察する記述の特徴は、スピノザが生きていた当時も、そして現代でも十分にその新鮮さを失っていないように思います。聞けば、のちの近代哲学や人文科学に多大な影響を与えた作品とも言われているそうなので、その一端でも嗅ぎ取れるように、困難な読解を続けていこうと思います。
 
「すべて高貴なものは稀であるとともに困難である」で締めくくられる記述は、この「エチカ」のことではないでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
1677年にオランダの哲学者スピノザにより発表された倫理学の哲学的研究である『エチカ』(Ethica ordine gometrico demonstrata)。
本誌の訳文は平易であるが、平易な文読み取るのは難しい。いわば、気さくなくせに頑固なおじさんである。

冒頭にいくつかの定義と公理が示され、後に証明が体系的に展開されている。
第1部は「神」について、第2部は「精神の本性と起源」について、第3部は「感情の起源と本性」について、
第4部は「人間の屈従あるいは感情の力」について、第5部は「知性の力あるいは人間の自由」について、で、構成されている。
スピノザは森羅万象に原因があり、それ以上探求することができない究極的な原因が存在すると考える。
この究極的な原因が自己原因と定義されるものであり、これは実体、神、自然と等しいとする。
神即自然 (deus sive natura)神とはすなわち自然である

スピノザの定理の証明に挑戦してみるのは頭の体操である。
定理18「喜びから生ずる欲望は、他の条件が同じであれば、悲しみから生ずる欲望より強力である」
定理22「どのような徳も、自分自身を維持しようとする努力より優先して考えることはできない」
定理41「爽快は、過度になることはなく、常に善である、また反対に憂鬱は、常に悪である」
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 猫だるま VINE™ メンバー
形式:新書
はじめて読む人は、面食らうと思う。
”以上のことは、定理29および定理31によって自明のことであるから”云々のような文章があり、それがえんえんと続くからだ。つまり、29や31を読んでもおなじようなことをおっしゃる。

でもびびらなくていいと思う、僕がスピノザが好きなのは、ドンキホーテのように”神”という証明不可能に立ち向かっていく、その姿だ。もちろんびびっても、もっときちんと読んでもいいのですが。

有名なキャッチフレーズ、”神即自然”は、日本人には腑に落ちること甚だしい。当たり前って、いいたいくらいだ。なのになんで、こんな当たり前のことを証明したんだろう。そこは、考えてみてもよいと思う。

自分の当たり前と他人(スピノザにとってはヨーロッパ)の当たり前が違うとき、エティカを書く必然が、スピノザに生まれたのだと思うと、僕はじーんときてしまう。

大丈夫だとスピノザは言う、という長田弘さんの詩があります。
僕にとってもエティカは、なにかお守りのような本です。
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