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エッセンシャル・リヒテル The Virtuoso
 
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エッセンシャル・リヒテル The Virtuoso

リヒテル(スビャトスラフ) CD


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バイオグラフィー

1915年ジミトル(現ウクライナ共和国)生まれ。両親はともにピアニストで、
父の手ほどきと独学でピアノを習得した。少年期に一家はオデッサに移転し、
リヒテルは初め同地の歌劇場の伴奏ピアニストを務め、コンサート・ピアニストとしての
正式なデビューは1934年。1937年にはモスクワ音楽院に入学して、ネイガウスに師事。
1940年にプロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番の初演を行ってモスクワ・デビューを飾った。
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登録情報


 
1. イタリア協奏曲ヘ長調BWV971~第3楽章プレスト(バッハ)
2. トッカータハ長調op.7(シューマン)
3. エチュード第1番ハ長調op.10-1(ショパン)
4. エチュード第2番イ短調op.10-2(ショパン)
5. エチュード第4番嬰ハ短調op.10-4(ショパン)
6. エチュード第18番嬰ト短調op.25-6(ショパン)
7. エチュード第20番変ニ長調op.25-8(ショパン)
8. エチュード第24番ハ短調op.25-12(ショパン)
9. エチュード第12番ハ短調op.10-12(ショパン)
10. 前奏曲第24番ニ短調op.28-24(ショパン)
11. ピアノ・ソナタ第3番ニ短調op.49~第3楽章 ロンド(ウェーバー)
12. 4つの小品op.119~第4曲 ラプソディ変ホ長調(ブラームス)
13. 6つの小品op.118~第3曲 バラード ト短調(ブラームス)
14. ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調op.2~第3楽章 スケルツォ(ブラームス)
15. 超絶技巧練習曲第5番「鬼火」(リスト)
16. 2つの演奏会用練習曲第2番「小人の踊り」(リスト)
17. 超絶技巧練習曲第8番「狩り」(リスト)
18. 超絶技巧練習曲第10番(リスト)
19. ピアノ協奏曲第2番イ長調(抜粋)(リスト)

商品の説明

このCDについて

20世紀を代表するピアニスト、リヒテルの生誕90年を記念してリリースされる4枚のコンピレーション・アルバムの一枚。
1915年旧ソ連のウクライナに生まれ、長らく西側諸国では「幻のピアニスト」と噂される神秘的な存在であり続けたリヒテルは、1960年のアメリカ訪問以来ホロヴィッツに比肩する20世紀を代表するピアニストとして、世界各国で演奏活動を展開。数々の逸話を残しながら1997年8月、惜しまれて世を去った。リヒテルの徹底した完全主義に裏打ちされた側面に光をあてた「The Virtuoso」、比類ない抒情性を披露する「The Poet」など……4つのコンセプトでまとめられたこれらのアルバムで、改めてリヒテルというピアニストの姿が浮き彫りにされます。

『エッセンシャル・リヒテル The Virtuoso』【曲目】
J.S.バッハ:イタリア協奏曲~3. プレスト/シューマン:トッカータ 作品7/ショパン:エチュード 第1番、第2番、第4番、第18番、第20番、第24番、第12番、前奏曲第24番/ウェーバー:ソナタ 第3番~3. ロンド/ブラームス:4つの小品~4. ラプソディ、6つの小品~3. バラード、ソナタ 第2番~3. スケルツォ/リスト:超絶技巧練習曲集~5. 鬼火、2つの演奏会用練習曲~2. 小人の踊り、超絶技巧練習曲集~8. 狩り、超絶技巧練習曲集~10. アレグロ・アジタート・モルト、ピアノ協奏曲 第2番~第4部-第6部(*)

スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ロンドン交響楽団、指揮:キリル・コンドラシン(*)
録音:1961年‐1991年

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   20世紀を代表するロシアの巨匠ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)の演奏に焦点を当てた編集企画盤シリーズで、本作は「ヴィルトゥオーゾ」と題されている。しかし――ここでの選曲を見る限り、「ヴィルトゥオーゾ」とは単なる名人、の意味ではなさそうだ。「ヴィルトゥオーゾ」の本来の意味は「有徳の」ということらしい。確かにリヒテルはどんな超絶技巧の曲も平然と猛スピードで弾けるだけの技術を持っていたが、それを外面的な効果やエンターテインメント性のためには決して使わなかったのではないだろうか? リヒテルのピアノが猛然と嵐を巻き起こすとき、それは芸を聴かせているというよりは、何が恐ろしい現象が起きている、といった印象を与えるのはそのせいだろう。

   冒頭にバッハのイタリア協奏曲第3楽章、しかもそれほど速くない演奏を持って来たあたり、構成者の意図が感じられる。ここにあるのは、やはりいつもの自然体、克明な音の粒でじっくり音楽に向かうリヒテルの姿なのだ。シューマンのトッカータ、ショパンの練習曲op10-1ハ長調に対する態度も、風格ある王者のような余裕。真のヴィルトゥオーゾは落ち着き払っているものなのだ。リヒテルのピアニズムが閃光を放つのは、ショパンの練習曲嬰ハ短調op10-4、嬰ト短調op25-6あたりからで、抑制の美に沈み込んだかと思えば、巨大な情念の噴出が巻き起こる。最後に配置されたリストはさすがに凄い瞬間の連続。揺れる炎のような妖気漂う《鬼火》、蟲惑的な《小人の踊り》、悪魔的で荒々しい《狩り》など、幻惑の世界に酔うばかりだ。1961年~1991年の録音(詳細なデータは不明)。(林田直樹)


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