作詞を担当した山上路夫、安井かずみ、北山修や、作曲の村井邦彦、加藤和彦というメンバー構成と、フォーク全盛時代の1969年にデビューしたこともあり、フォークにジャンル分けされています。ただ、編曲を担当した小谷充や東海林修のサウンドの志向や作詞山上路夫、作曲村井邦彦というコンビからも分かるように、赤い鳥と同様に世界に通用するようなJ-POP路線を目指したのでしょう。後のユーミンやハイ・ファイ・セットの路線といった方が良いかもしれません。
トワ・エ・モアの歌声をリアル・タイムで聴いてきましたので、ほとんどの曲はメロディと歌詞が口をついて出てきます。掛け合いパートやアレンジまで頭に残っているのは、それだけ印象が強かったのでしょう。
歌の上手さでは定評のある山室英美子(現・白鳥英美子)と、包み込むような大らかな芥川澄夫のデュエットは、一服の清涼剤ともいうべき爽やかさに満ちています。理想の青春像とでも称えられるような曲の雰囲気によくあったトーンです。ヒットしなかった曲も今じっくりと聴けば、とても高い音楽性を持っています。それだけ普遍的な魅力を内在していたのでした。
1969年5月10日発売の「或る日突然」の大ヒットから、1970年5月の「空よ」、1971年8月の「虹と雪のバラード」(札幌オリンピックのテーマソング)、「愛の理由」、「初恋の人に似ている」、「愛の泉」などの安定したヒット曲を出し続けていたグループですので、今でも懐かしくて聴く人があるのは当然だと思います。
北山修作詞、加藤和彦作曲の「初恋の人に似ている」の爽やかさや、山口洋子作詞、内藤法美作曲の名曲「誰もいない海」、東海林修作曲・編曲ということもあり、まるでステージ101の曲のようなJ-POP路線が色濃くでている「地球は回るよ」など、ステキな曲が残されました。