クラッシュ初心者ではありません。初めて洋楽を聴いたバンドがクラッシュですから(12年前)。 しかし収録曲を見ると初心者でなくとも十分なベストアルバムになっています。
まず特徴的なのが、第1曲目の『白い暴動』。これはクラッシュの1stアルバムに収録されたものではなく、サイレンの音が流れる事から分かるように新たにシングル化されたシングルバージョンです。今作を買って初めて知りましたが。またその後全てのオリジナルアルバムから超名曲をまんべんなくチョイスされているのであっという間に時間が過ぎていく事必至。
個人的に嬉しかったのは『白い暴動』は勿論、『ジェニージョーンズ』、『トミーガン』、『セイフヨーロピアンホーム』が収録されていた事。『ジェニージョーンズ』に関しては初めてクラッシュを聴いたきっかけになった曲で、ニコラスケイジ主演の『救命士』で使用されています。『トミーガン』は独特のリズミカルなドラムが印象的だし、『セイフヨーロピアンホーム』はとにかくストレートにロックしているので気兼ね無く聴けます。
ただやはり寂しい感じがしたのはラストを飾る『ディスイズイングランド』。そう、クラッシュ最後のアルバム『カットザクラップ』からはたった1曲しか選曲されていないのです。当時はトッパー・ヒードンとミック・ジョーンズがクビになり、新たにメンバーを加入させたものの、ジョー・ストラマー本人が「忘れてくれ」と公言する程潔さが感じられないラストアルバムになってしまったのです。
唯一選曲された『ディスイズイングランド』の、哀しげな叫び声を上げるかのような、
♪ディスイズイ〜ングラ〜〜ンド
という歌声がまさにこのアルバムの終演を印象付けるかのようです。
全体的に見て無駄な曲は一切無く、ざっとながらクラッシュの歴史をこれ一枚で把握出来、既にクラッシュファンであっても買う価値はあると思います。