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エッセンシャル・キリング [DVD]
 
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エッセンシャル・キリング [DVD]

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登録情報

  • 出演: ヴィンセント・ギャロ, エマニュエル・セニエ
  • 監督: イエジー・スコリモフスキ
  • 形式: Color, DTS Stereo
  • 言語 英語, ポーランド語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: 紀伊國屋書店
  • DVD発売日: 2012/01/28
  • 時間: 85 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B0063AX3GO
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 40,573位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容紹介

第67回ヴェネチア国際映画祭W受賞!
自ら最高傑作と断言する監督スコリモフスキ
主演ヴィンセント・ギャロ
渾身のアート・アクション巨編!

セリフを排除し、85分逃げまくる男を描いた怒涛のノンストップ・アクション!! 17年ぶりに手掛けた「アンナと過ごした4日間」が東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、キネマ旬報誌の洋画ベストテン第7位に輝き見事な復活を遂げたポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ。世界に先駆け彼を断固支持してきた日本の映画ファン待望の新作が遂に上陸する。
「ランボー」とアンドレイ・タルコフスキーの作品を足して割ったような映画と監督自らが語る本作は、極限まで削ぎ落としたシンプルなストーリーと今だかつて見たことのないサバイバル・アクションの連続でヴェネチア国際映画祭に一大旋風を巻き起こした。イスラエル、ポーランド、ノルウェー、の3カ国にまたがるロケーションを敢行し獲得した壮大な極地の風景描写は見る物を圧倒すること間違いなし。米軍に追われるアラブ人兵士を顔面と鍛え上げられた肉体で演じきったヴィンセント・ギャロは、自然と格闘し魂の救済を願う人間の苦悩をスクリーンにたたきつけている。2011年度ミニシアター界最高の話題作、これは見逃せない!

アフガニスタンの荒涼とした大地。上空を米軍のヘリコプターが飛行し、地上ではアメリカ兵が偵察活動を行なっている。ムハンマドはひとり洞窟の影にひそんでいた。彼は手にもったバズーカでアメリカ兵を吹き飛ばす。逃げるムハンマド。追うヘリコプター。彼はヘリに攻撃され倒れる。爆音で一時的に聴力を失くしムハンマドは、米軍の捕虜となったが……。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督が、台詞を一切排除し、83分間逃げまくる男を描いたノンストップアクション。アフガニスタンの荒野をひとりさまよっていたところをアメリカ軍に捕えられたムハンマドは、移送中に逃げ出すが…。

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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bo-he-mian トップ500レビュアー
イエジー・スコリモフスキは、自分の名前を日本語表記で「家路」と書く(ホントです)。
前作『アンナと過ごした4日間』で17年の沈黙を破って監督復帰した時、世界のどの国よりも日本の観客がまっ先に作品を高く評価し、スコリモフスキは日本を「第2の故郷」と呼んでいるという。そんな思いも込められた「家路」なのだろうが、奇しくもこの最新作『エッセンシャル・キリング』のテーマにも通底するものがある。

物語は、極めてシンプル。米軍の捕虜となっていたアラブ人らしき男(ヴィンセント・ギャロ)が脱走し、ひたすら逃走する。ただそれだけだ。
男は、生存本能の塊になって、ただただ、走る走る走る走る走る!
一切の贅肉をそぎ落とした、こんなシンプルな映画があるだろうかと思うような作品である。

スコリモフスキがこの映画のアイディアに閃いたきっかけは、自宅の近くを自動車で走っていた時、凍った道でタイヤをスリップさせ、あわや崖から転落寸前になった体験からきている。その近くにはCIAの収容所があり、クラッシュした護送車から逃走する男の話を思いつき、自宅に帰ってから一気にシノプシスを書き上げたという。
この映画は、一種のアクション映画だが、スコリモフスキはこの手の映画にありがちな「英雄的な旅の観念を剥奪」し、「生存のため、戦うため、闘争と殺しのための本能について」の物語を語りたかったという。
ヴィンセント・ギャロが演じる主人公には、名前がない。そして一見するとアラブ人に見えるが、国籍も不明。劇中、主人公以外の登場人物(アメリカ兵や、彼が出会う一般人たち)は普通に会話をするが、主人公は一切しゃべらない。スコリモフスキ曰く「言葉を発すると瞬間に彼がどこの国の人間でどんな文化的背景を持っているかが容易に推測できてしまう。主人公はイスラムのテロリストではなく、イスラムに改宗したアメリカ人かもしれない。要するにどんな人間かわからないのだ」

タイトルの『Essential Killing』とは「必然的な殺人」と訳されるが、これは純粋な殺人行為、つまり善悪に照らし合わせたものでも、感情に左右されてのものでもなく、ただ生き残るための動物的本能の元に行われる殺人を意味している。
「原初的な生存行動において、あらゆる人間は捕食者と被食者になりうる」という主題を探究し、「観客には主人公と共に原初的な旅に参加してもらえれば最高に嬉しい」とスコリモフスキは語る。
劇中で、飢えたギャロが赤子に乳を与えようとしている母親に襲い掛かり、乳を吸うというもの凄いシーンがあるが、まさに生き残るための手段を選ばない、極限状態での行動。恐怖のあまり失神してしまう母親・・・鬼気迫る描写に震えるしかなかった。
スコリモフスキ映画には、つねに歪んだオブセッションがつきまとい、安易な解釈ができないラストを迎える作品が多いが、この映画は彼のフィルモグラフィーの中でも、最もシンプル・純粋な作品なのではないだろうか。そして彼が映画を通してつねに追及していたテーマは、理性を拒絶する、本能的な欲求についてだったのでは、と思い到る映画体験でもあった。

スコリモフスキは当初、ギャロに同業の監督として意見を聞きたくて脚本を渡したそうだが、2時間後に電話で「これは絶対作らなければならない。私が出演しなくてはならない映画だ。私は雪の多いバッファローの出身だから裸足で雪の上を走っても平気だ」と凄い売り込みようで、この役をやりたかったら髪の毛と髭を伸ばすように、とスコリモフスキが言うと、自分の毛が伸びた写真を毎月メールで送ってきたという。
まさに、ギャロが家路(イエジー)に猛突進。

前作『アンナ〜』から矢継ぎ早の新作発表で、ファンを喜ばせてくれたスコリモフスキだが、これからは画家としての仕事に専念して、映画を撮る予定はない、との事。
そんなこと言わないでほしい(泣)。
家路〜、カムバーック!!
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By mikeko
舞台は戦闘中の砂漠と雪原。タイトルは『エッセンシャル・キリング』。
どんなにか、殺伐とした映画だろう?きっと恐ろしいにちがいない!と思っていましたが、実際はそうでもなかたのです。

男は殺人も、犬と闘ったりも、また、自身がケガをして流血したり、生きた魚にむしゃぶりついたりもしますが、全て、(血しぶきなどは)抑えめな表現となっています。
かなり、ケガの様子は酷く、食べ物も(慣れない採取生活で)充分ではないわりに、男は元気(笑)。雪原の逃避行でも、凍傷にかかる様子もなし。この作品は全く、リアリズムを追求するものではありません。では、なにかというと、私はとても「詩的」な印象を受けました。
(雪原の逃走が始まってからは、とくにそうです。冒頭10分ほどは、抽象的な絵画かポップアートみたいです。)

冒頭、グランドキャニオンのような(場所の設定は中東ですが)風景が、空から映し出されます。豆粒のように小さな人間。大きな自然の中で、消え入りそうな人間たちです。この風景が象徴するように、この作品は人間を自然の一部へ戻して考えてみる、というのではないかと思いました。

ヴィンセント・ギャロ演じる主人公は、護送中の車から脱走し、ひたすら逃げます。その必死な様子をひたすらに追った映画です。

この男は全く言葉を発しません。話せないのか、話したく無いのか。そのあたりの説明は皆無で
す。
男はやがて、雪原の中を逃げます。逃げるためにのみ、生きている。もっと言えば、「生きるためにのみ、生きている。」男はどんどんシンプルな状態になり、自然に近づいて行きます。
広大な自然がすばらしく、動物と男と自然が渾然一体となって行く様子は、太古を描いた神話世界のような美しさがありました。(男は死にもの狂いでボロボロなのですが、悲惨、残酷というよりはなぜか美しい。)

この言葉を発しない男が、逃走途中、唯一人間らしいコミュニケーションを持ったのは、なんと「聾唖」の女性でした。言葉を介さず二人の心が確かに通い合うのが見て取れる、ほのかに暖かみのあるラスト近くのシーンがとても印象的でした。

深い余韻の残る終わり方が、とても好きです...。フシギな映画です...。
(考えてみれば、動物が食物として他の動物を殺す時は、残酷でもなんでもありませんね...。)

※男が母乳を貪る様子は確かに気持ちが悪くなるほど、凄まじいものでした。しかし、それよりも、あの雪の中を乳児を連れて自転車に乗り、滑って転びそのまま、なしくずしに道路端で授乳を始める母親という、フシギな設定に驚きました!?この部分は、自分の中で当分消化できそうにありません...。
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 脱出後の数々の苦難、ここまでやるかというくらい強烈な場面、
こんなに人の限界を分かりやすくテーマ設定された作品はかつて
なかった。残虐あり、残酷あり、殺しあり、苦痛あり、不安あり、
覚醒あり、奇跡あり、慈愛あり、そして…。
 まったくセリフなしに、人の様々な限界をテーマとして見事に
描かれていた。
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