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エチュード
 
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エチュード [単行本]

今野 敏
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件。警察は衆人環視のなか、別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう―。警視庁捜査一課・碓氷弘一は警察庁心理調査官・藤森紗英を相棒に事件の真相に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

今野 敏
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街へやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年には『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 351ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/11)
  • ISBN-10: 4120041743
  • ISBN-13: 978-4120041747
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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14 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 今野敏。巧い作家というのが、まず第一印象。警察小説、SF、伝奇もの、アクション小説などなど、何を書かせても巧い。ストーリーテリングという面において言えば、当代随一の作家といっても過言ではないと思う。
 ただし、今野作品には、いつも何か物足らなさを感じてしまう。巧いし、面白いんだけど、「100%満足!」とは言い切れなかった。
 そして、この『エチュード』も同じように、物足らなさを感じてしまった。
 では、その物足らなさはどこからくるのか。それは、物語設定の根底にある、“ご都合主義”だろう。
 この『エチュード』のストーリーのカギを握るのは、警察庁から派遣された心理調査官なわけだが、事件の情報が蓄積されるにつれて、心理調査官は犯人の行動を的確に予測していく。まるで見てきたかのように言い当て、事件解決に導くわけだが、心理調査官の予測の精度が上がる毎に、「そんなことありえるのか?」という疑問が頭をもたげてくる。
 なぜ心理調査官が、そこまで犯人の心理を読み、その行動を予測できるのかが紹介されていれば、先の疑問も感じなかったのかもしれないが、そうした記述はなく、疑問は膨らむばかり…。
 作家の巧さから、表面的にはご都合主義だと思えない作品にはなっているのだが、「プロファイリングって、こんなに高精度に犯人の行動まで予測できてしまうの?」との疑問は、やはり拭いされない。やはり、これはご都合主義によるものと言わざるを得ないのではないか。
 じゃ、この作品を楽しめなかったのかというと、決してそんなことはない。十二分に楽しめた。ただ、ちょっぴり物足りなさがあるというだけで…。
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6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最後のトリック。こりゃ何ぼ何でも実行不可能でしょと唸ってしまった。そう感じて思い返してみれば、メインのトリックからして無理すぎるんだと思い至った。これを説明する実験手品も。待てよ、プロファイリングでの絞り込みも、あまりに調子良すぎて、オイオイという感じだし。
よく考えてみればボロボロなんである。実際には不可能ではあっても、それらしいもっともらしさで納得させる書き方がされているかというと、そうでもない。それでも、結局最後まで読ませきってしまったのは、ある意味凄いかも知れない。ちょっと待った、といいたくなるところをフイとかわして先へ行ってしまう語り口。ヒロインが心理分析で一度失敗しているところなど、別に本筋部分の調子良さを補うことにはなっていないんだが、これで何となく乗せられてしまう。ただ、今野さんには、もっともっと練り上げたものを読ませてほしいなあ。
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12 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
今野敏は,当たり外れが大きい.隠蔽捜査なんかは,特に'Aの果断などは非常におもしろかったし,3.5の伊丹を主人公にした初陣もよかった.
一方でTOKAGEシリーズの天網などはつまらなかった.本書はどちらか.「当たり」である.

刑事が渋谷と新宿で最近現実でも良く起こる「手当たり次第切りつける犯罪」に遭遇する.被疑者を逮捕するのだが,自分は犯人ではないという.
周囲も目撃者とおぼしき人物がどのような風体かを確定できない.刑事は臨床心理士の若い女性と組んで真犯人を突き止める.
日本ではあまり行われていないプロファイリングを駆使した捜査がいい.でも,ほんとはこんな捜査などは行われていないのだろうな.
私は医療分野にいるので,医療ものをよく読むが,かなり現実離れしている.それと同じなんだろうなと思ってしまう.

しかし,「記号論」を前面に出して,犯罪心理を逆手にとって,真犯人までも突き止める臨床心理士の推理がおもしろい.したがって星5つ.
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