「おっぱいとお月さま」という映画のラストに流れる"歌"が良かったせいで
この珍作はかろうじて"観た価値はある映画"になった気がしました。
聴いた瞬間に「コレはエディット・ピアフなのかな?」と思ったんですが、
彼女をほとんど知らないフランス嫌いにまで名前を知られているのはスゴいですね。
映画に使用された「愛の言葉」が欲しくてこのCDを見つけました。
昔、いわゆる"おフランス"が大嫌いでした...「なんか気取っている」「うがいしてるみたいな
発音しやがって」「歌ってんのか息切れしてんのか判らん」「な〜にが恋の都だ」etc...と、
ほとんどヤッカミな嫌悪感を持っておりました。
しかしその後、レオス・カラックスの映画やマノネグラといったストリートミュージック等に触れるうちに
感情的で生命力溢れるフランスに少しづつ心を開いて来た感じであります。
ピアフの歌唱は正にそういう"激しいフランス"を感じさせてくれます。
昔はシャンソンというと何だか気取ってオホホホホ...みたいに勝手に思っていたんですが(偏見が
過ぎますね...)彼女は女性の弱い部分を逆に激しい感情に置き換えたようなパワフルな歌い方をしていて、かなり意外でした。
と同時にストリートで生きるおネェさん的な包容力を持った優しい表現もしています。
自分はジュディ・ガーランドも好きですが、彼女同様演技力も備えたところが
歌に説得力を持たせている気がします...って言葉は判んないんですが(汗
二人とも余り幸福な生涯ではないという所も似てるけど、ソレが歌に迫力を与えている
のかも知れませんね。
決して"オシャレ"じゃないフランス...ピアフが自分は好きでございます。