「老子」は英訳のほうがやさしいと聞き井筒俊彦氏の英訳本を読み始めたのですが、全く歯が立ちませんでした。英仏の専門書は読んできたし、独伊の専門論文は読んできたので、自分は英語ぐらいできると思っていたのですが、実際に英語のぺーパーバックすら読めなかったのには自分は英語ぐらいはできると勘違いしていたのでした。モンテーニュの「エセー」を読んでいて大カトー(ローマの政治家)が80歳になってギリシャ語の勉強を始めたという話を読み、自分も80になったらギリシャ語を勉強できるだろうかと思ったのです。しかし英語も碌に身についていない状態で無理だろうと。それと最近「世界」に鶴見俊輔さんが「敗北力」ということを書いていて、攘夷を実行して長州藩は長英戦争をやったのですが、英国艦隊に負けてまだ火薬の臭いの残る下関を駆けずり回り敗戦交渉に英国人応対のために西洋料理の材料とナイフとフォークとも呼べないものを用意していたというのを読み、実は、アーネスト・サトウの日記をイギリス公文館に通い書かれた萩原信寿「遠い崖」これは司馬遼太郎の幕末物よりよっぽど迫力があって面白いのですが、そこにも同じ場面が出てきて伊藤俊輔に興味を持ったわけです。そこでサントリー」学芸賞を受賞した「伊藤博文(知の政治家)」を読んだわけです。伊藤が津田梅子にトクヴィルの「アメリンカン・デモクラシー」を読むように進めた話は有名な話ですが、伊藤は丸善の御得意様で相当に洋書を読んでいたようです。また、実際に伊藤の書いた英語の外交文書も発掘してかなりわかり易い平明な英文を書いていたようです。それと最近は脱原発のデモがあるのですが、取材に来るメディアは海外メディアだけで日本のメディアは来ないようです。そこで「TIME」とか「NEWSWEEK」を{Le MONDE}などを読まないと日本のマスコミだけではだめだなと思い、あたってみたのですが、まるっきり歯が立たないというわけで真剣に英語の読解力をつけてみたいと思ったわけです。多読がいいと聞いていたので「快読100万語!ペーパーバックへの道」を道しるべにして多読をはじめてみました。わからないところは飛ばし読み、面白くないのはやめる、英語の辞書は引かないは実行できるのですが、和訳しないように読むことに難渋しています。和訳するとかしないとかは100万語を超えたぐらいから気にならなくなりました。しかも150万語を越えたぐらいから確かにペーパーバックが少し読めるようになってきたのはちょっと意外な驚きでした。