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エスペラント―異端の言語 (岩波新書)
 
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エスペラント―異端の言語 (岩波新書) [新書]

田中 克彦
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

誕生して一二〇年、国家の枠を超えようとする「危険な言語」、正統派言語学者たちにとっては「異端の言語」―国際共用語・エスペラントのたどった道のりは劇的で険しいものだった。この言語の構造と特性、受容と反発の歴史の生き生きとした紹介から、「言語は人類にとっていかなる意味をもつか」という根本問題が呈示される。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田中 克彦
1934年兵庫県に生まれる。1963年一橋大学大学院社会学研究科修了。一橋大学名誉教授。専攻は言語学、モンゴル学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/6/20)
  • ISBN-10: 4004310776
  • ISBN-13: 978-4004310778
  • 発売日: 2007/6/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
私はエスペラントを10年以上やってる者ですが、その私でもこれまで知らなかったことが多数書かれていて、とても勉強になりました。
数多くの資料をつかって書かれた力作だと思います。

また本書には、エスペラントの短文が(日本語訳とともに)あちこちに出てきますので、これまでエスペラントの文章を見たことのなかった方にも、エスペラントがどういうものなのかがよく判ると思います。

エスペラントと宮沢賢治・大杉栄・北一輝・出口王仁三郎とのつながりは世間でも知られていましたが、柳田国男・新渡戸稲造・二葉亭四迷・山田耕筰などとのつながりは(エスペランティスト以外の人たちには)ほとんど知られていませんでした。
本書によって、そういったことが世間一般に広く知られることになるものと思われます。

ということで本書を、これまでエスペラントのことをよく知らなかったけど、多少関心があるという方にお勧めしたい。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:新書
 人工語エスペラントの広範な紹介。言語哲学、他の人工語との比較、基本文法、国際的普及状況、社会主義とのかかわりの歴史など。
 世界共通語という理想がどう社会に受け入れられていくのか、というあたりが興味深かった。エスペラントは今日目覚しく普及しているでもなく、興味を持てるかどうかは読者しだい。エスペラントの概略を知るための要点を尽くしていると思う。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 本書を読むことで久しぶりに言葉について考える機会を得た。

 言葉にはパワーゲームの一面がある。例えば 組織毎に その組織だけで通用する言葉がある。会社ごとに その会社内部だけで使う言葉がある事は確かだと思う。
 その場合 その「言葉」を「正しく」使うことが その組織での「組織員」であることの条件となる。これは会社だけではなく 小学生のグループでも ゲートボールの会でも同じだ。おそらく ある種の人間の本能なのだと思う。

 国の言語も基本的には そんな本能の延長にある。戦前に日本が植民地に押し付けた日本語教育なども そんな一例だ。植民地の国民に 日本語を話させることで 「日本」という組織に組み込むという作業は 基本的にパワーゲームなのだと思う。

 エスペラントは まさに それの裏返しから出てきた人工言語である。国や民族といった「組織」から独立した言語という考え方は 志は高かったのだと思うが 基本的にはWORKしていないのが現状だと僕は考えている。現在エスペラントを学ぶ方が居るとしたら それはその「志」に共感した方に限定されるのだと思う。

 一方 ネット社会を迎えて 世界共通言語としての英語の覇権は強まる一方だと思う。ネット経由で情報が流通する時代にあたり 英語能力の必要性は高まるばかりだと思う。これは良いとか悪いとかいう問題ではなく 現実として「そういうものだ」というようになってきたのだと思う。
 その意味で エスペラントが目指した「志」とは 全く違う地平線上で 世界共通語としての英語が 成立しつつあるのではないかというのが僕の最近の印象だ。

 そう考えながら本書を読み進めた。著者の田中克彦が読者に期待した読み方とは言えないとも思いながら。
  
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