『エスパー魔美』の掲載誌「マンガくん」は、78年に模様替えし、「少年ビッグコミック」となる。
それに伴い、『魔美』の連載形態も、不定期読み切りというかたちに変わった。コロコロ文庫版で言えば、第4巻に収録の「魔美が主演女優!?」以降は、不定期掲載となってからの作品である。
この巻に収録の「カッときてグサ!!」には、魔美が父親の絵のモデルを頼まれ、
「10か月ぶりの仕事だわ……」
と感激する場面がある。
この「10か月前」は、作中時間ではなく、作品掲載の間隔である。こういうギャグが好きな作家だったのだ。コロコロ文庫版第5巻に収録の「まいもどった赤太郎」で描かれるのが、その「10か月前の仕事」なのだが、話数にしてわずか4話前である。
このころは『ドラえもん』ブーム真っ盛りであった。作中に使われる「そーなんですよ高畑さん」「エレファント・ウーマン」などの時事ギャグも含めて、あの頃の狂騒がよみがえってくる私なのであった。って、なんか必要以上に年寄りくさいなー、この原稿(笑)。