ED曲として使用された本編アニメ「ソラかけ」やジャケット画の
雰囲気から想像していた明るいイメージとはかけ離れた、まさに
Ceuiらしい雰囲気たっぷりのメローな世界観がここに展開されている。
どこかで期待していた、その綺麗な透明感が今回も(前作「空あげ」
ED曲に続き)あますところなく表現されており、不意を突かれた?
この美しい予定調和にドキッとさせられる。(その本編自体は
未視聴なのだが、やはり二期ということもあり、この楽曲仕様の
若干シビアな展開に合わせての起用というところだろうか。)
Ceui自身の透明感あふれる儚げなヴォーカルと、楽曲担当の
小高光太郎コンビが作り上げる独自の音楽世界は、今回も非常に
美しい宇宙(エスパシオ)を見せてくれている。デジタルを駆使した
アレンジをここまでこなれた独特の世界観に昇華させる巧みさに、
まるで心揺さぶる天上からの波動を感じるが如くの感動を覚える。
そう、感情とは「波長」そのものだ。その生の感傷を囁く歌声と、
どことなく命の胎動を思わせる躍動的なデジタルアレンジ。両者が
作り上げる一見、正反対の性質の音の波形が同調しつつあふれ出し、
そのまま胸に切なく迫ってくる。「空あげ」ED他で披露された、Ceui
独自の表現は、今回も半端なく圧倒的とも言える美しさ。それはこの
広い宇宙で孤独とともに信じるからこそ、本当の意味で感じられる誰かの光...
そういった歌詞そのままの真実を歌っているからこそ、どこまでも堪能できる。
「静」と「動」が不思議に溶け合い、これほどまでに情感たっぷりな、
豊かな世界を聴かせてくれるそれは、どこか水や光を連想させる。
(そういえば光も水も奇しくも「波」長と関係がある)早くも次の
マキシなり、そしてアルバムリリースこそ楽しみな、まさに稀有とも
感じる、繊細でありながら圧倒的な世界を紡ぎ出す独特のアーティスト。