大賞作品ということと、レビューがとてもよかったので期待して購入しましたが、
そこまで面白いかと言われると疑問が残りました。
ぐいぐい引き込まれる感じがないというか、最強設定?といえばいいのでしょうか、
九曜がそこらへんの兵器よりぜんぜん強いというのはわかるのですが、
それはあくまで「設計上の強さ」で、ダメージを受けても理屈抜きにすぐに元気になっちゃうし、
そりゃ、強く作られてるなら強いだろう…としか思えなくて、
加えてまともな戦いとなる相手はライバルのみ。
ここらへんで王道系ストーリーなんだろうな、というのは見えるのですが、
合間に好奇心を刺激するような要素とかがほとんどなくて、人間関係もとってつけた程度。
出だしと終盤の戦闘シーン以外は盛り上がりに欠ける、単調気味なストーリー展開だなという印象しか受け取れませんでした。
みなさんがおっしゃられているように作者さんは語彙が豊富で、視点移動などもなく読みやすい。
それだけに上記の点は残念としか言いようがないです。
作者さんがあとがきで趣味丸出し、とおっしゃられてましたが、
確かに趣味丸出しで、力が入っているところと入っていないところの差が激しいです。
それにちょっと矛盾してない?って思うところも結構あります。
目的を失った機械が暴走して人を襲う…? これだけ強い兵器を作る技術があるのにそんな凡ミスを…?とか
蜻蛉様だけでもあれだけの無敵っぷりを発揮してるのになんで国がここまでボッコボコになってんの…?とか。
ちょっと疑問に思ってしまいます。
話そのものは一巻で完結しているのですが、最強の蜻蛉様亡き今、
次の相手は用意できるのかな…。