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23 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
事実誤認,
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レビュー対象商品: エコ論争の真贋 (新潮新書) (単行本)
「リサイクル」「温暖化」「生物多様性」の3分野を対象にした各論リポート。第1章のリサイクルは複数の新しい知見が紹介されていて読ませるし、生物多様性の第3章もバランスを意識したそれなりに冷静な記述になっている。ところが、温暖化を扱った第2章は事実関係の誤認・勘違いが目立ち、叙述にもムラがある。IPCC報告を「教典」視し、国連公認の「政策科学」(御用科学)になった人為的温暖化論に固執する元環境庁技官(官僚)そのままのスタンスだ。科学または「科学を装った政治」に対する批判的な視点はほとんど絶無。第3章にはそうした記述が多少とも窺えるだけに、第2章の偏狭ぶりは不思議なほどだ。例えば、京都議定書の基準年「90年」は日本には不利でおかしい、とする批判に対し、著者は「気候変動枠組条約が基準にしている90年を議定書の基準とすることに何の不思議もありません」と片付けている(116頁)。議定書であれ条約であれ、90年を基準年に据えたのは欧州勢であり、欧州勢は自分たちの思惑通りの展開でしてやったりだ、といった視点こそ冷静で現実的ではないか。条約の基準が議定書にも採用されただけのことで、問題とするにあたらない、と言い放つのは、ひたすら官僚的、言い換えれば「思考停止」が過ぎるのではないか。 09年末に発覚したクライメートゲート事件の「矮小化」も、防御一辺倒に走っている内外の温暖化論者と同列。著者は「ク事件は本質的なものではなかった」ことの説明として、データやメールが漏出した英国イースト・アングリア大学の独立委員会が10年7月に「科学者としての誠実さに疑いの余地はない」などとする最終報告書を公表したことなどを例示している(76〜77頁)。だが、データやメールが漏れ出し、組織再編や更迭人事、あるいは最悪の場合、研究費の返還などの「処罰」に直面した当の機関が「問題があった」などと認めるはずがない。当たり前の話である。たとえ委員会に学外の専門家が加わっていたとしても、守りに入った側はあらゆる手を使って逃げ回るもの。著者はウブなのか、自らも含む温暖化論陣営を擁護したい一心なのか、たぶん両方なのだろう。ともあれ、著者を含め「ク事件は瑣末な話で、IPCCへの信頼は揺るがない」などと考えている向きには、S・モシャーとT・フラーの『地球温暖化スキャンダル』(日本評論社)をお勧めしたいくらいだ。 また、温暖化懐疑論に対する著者のスタンスはまことに類型的で、「温暖化対策は私たちの生活にさまざまな変化を求める。できればそうした話は『なし』にしたい。そういう人たちには(懐疑論が)心地よく聞こえる」(72〜73頁)などという見当外れを書いている。浅薄と言うほかない。懐疑論の多くは、科学的論証が不確実なまま、科学が政治に介入し、政治が科学を利用している現状を批判するのが主眼であり、そうした視角抜きで、感情的に、そして数をたのんで懐疑論を敵視・軽視・蔑視するのはもうはやらない(または5年は遅れている)と評者は考える。
13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
派手さはないが、社会人の一般教養として不可欠な知見を与えてくれる,
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レビュー対象商品: エコ論争の真贋 (新潮新書) (単行本)
ゴミ問題、地球温暖化(気候変動)、生物多様性という3つのテーマについて、本当は誰もが“当たり前”に知っていなければならない良識的な見解を、倦むことなく丁寧に解説してくれている良書。“当たり前”の事が良識的に書かれているから、本来なら「面白味がない。」と言われても仕方がないような内容だが、こと環境問題に関しては、一つ二つの特殊な事例を持ち出しては、根拠の乏しい自説こそが真実であるかのように吹聴する人物がマスコミの寵児となっているので、本書のように地に足の着いた言説に触れると安心する。人気の“温暖化懐疑本”などを読んで疑心暗鬼に囚われた方は、是非読んでみると良いだろう。例えば気候変動に関しても、IPCC報告書の妥当性論議のような狭い視野にとらわれず、化石資源の枯渇の問題まで絡めて幅広に論じられているので、「温暖化の真偽」ばかりに拘ることがいかに愚かなことか、蒙を啓かれる思いがするのではないか。 それと共にあと一つ、本書を通じて私自身、改めてよく心得なければならないと思ったことがある。本書に書かれている通り、「エコは高くつく」ということである。 著者は > 環境問題はきれいごととして語られがちですが、突き詰めて考えればカネの問題だということです。 > 本気のエコには身銭を切る覚悟が必要です。 と書いた上で、 > そんなの嫌だ、お金なんか出したくない。そう思う人もいるでしょう。…(中略)… > しかし本当に「嫌だ」「自分の勝手だ」で済ませていいのでしょうか。 と問いかける。 世界中のあらゆるものが安く、大量に手に入る。それは私個人にとっては大変ありがたいことで、嬉しいことではあるのだが、私がそんな生活を追い求めれば追い求めるほど、その分、「よその国の誰か」だったり、「未来に生まれる誰か」が苦しむことになる。それで良いのか。 答えを出すのは、Responsible Consumersとしての、我々自身である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
エコブーム! 胡散臭いやら... 納得できない!,
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レビュー対象商品: エコ論争の真贋 (新潮新書) (単行本)
最近、エコブーム、胡散臭いやら、本当に役にたっているのか...利権問題か?なんだか、どうにも、自分の納得できる状態でない。武田邦彦氏の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」などの著書に対して物言いを述べているのかこの著書である。素人に我々に、どちらが本当なのか?平等な立場で書いていると述べてはいるが、武田邦彦氏に対する批判が鼻につく。この本を読んで、少しだけ自分の考えがニュートラル側へ移動したのは事実です。
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