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エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦 (朝日新書)
 
 

エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦 (朝日新書) [新書]

朝日新聞特別取材班
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「環境大国」だったはずの日本が、なぜ温暖化対策でEUに先行を許し、後発の米中にも主導権を奪われつつあるのか。豊富な風力や太陽光をなぜエネルギーに使えないのか。政策決定過程の背後でひた隠しにされた不都合な真実とは。朝日新聞取材班が総力を挙げ、各国の環境対策と最先端ビジネスを追い、利権構造の暗部に迫り、温室効果ガス25%削減の成長戦略を示した渾身のルポルタージュ。

内容(「BOOK」データベースより)

環境先進国ニッポンは大丈夫か。温室効果ガス25%削減の具体策は。排出量取引ではEUに先行を許し、自然エネルギーの導入は立ち遅れ、低炭素技術で中国に追いつかれつつある。日本の政策決定を歪めたのはだれか。朝日新聞取材班が世界各地を歩き、関係者に粘り強く取材を重ね、驚きの真実を暴く。好評連載「環境元年」「エコ・ウオーズ」、待望の新書化。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2010/3/12)
  • ISBN-10: 4022733276
  • ISBN-13: 978-4022733276
  • 発売日: 2010/3/12
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 放蕩息子 VINE™ メンバー
形式:新書
仕事中などについうっかり、「環境問題に関心がある」などと発言すると、いまだに、「お金儲けに興味のない、良い人」のように思われることがある。我が国ではビジネスの第一線で活躍している人にも、今の世界で環境対応こそが最もHOTで最も激しいビジネス上の競争テーマだということが、十分に理解されていないのである。
また「日本の環境対応技術は大変優れていて、今も世界トップレベルの環境先進国だ。」と誤解している人は、これもまた意外なほど多い。彼らはかつて我が国が環境先進国だった時代の記憶のまま、この10年ばかり呑気に惰眠をむさぼっている、童話のウサギなのだろう。

本書はそのような、善良にして鈍感な“ウサギ”たちに衝撃を与える、世界と日本との環境対応の実態を取材したレポートである。環境対応を人々の善意や倫理の問題であると勘違いしている人は、世界のあちこちで既に、本書が「戦争」と名づけた激しく、厳しい競争が始まっていることを知って、少し焦った方が良いだろう。これからの世界では、環境対応こそがICTの発展以上に根本的に、経済や社会のルールを変えて行くのだし、もしこれ以上、その変化に立ち遅れてしまえば、我が国は政治面だけでなく経済面においても、再び二流国家・三流国家になり下がってしまう。既に世界は、そうした方向に動き始めているのだ。

日本が21世紀にも経済大国として世界に存在感を示し、国内においても現在の豊かな社会を守りたいと考えるのならば、我々にはもはや「環境保全か経済発展か」などという、呑気なテーマ設定で悩んでいる余裕はあるまい。民主党政権誕生の半年後というタイミングで上梓された本書が、政権交代の是非に揺れて、より本質的な時代の変化を見逃しがちになっている我が国の人々の目を覚ます、飛び切りけたたましい目覚まし時計となることを祈りたい。
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
国内企業・産業に対して冷淡なのが気になるが、概ね妥当な見解である。課題として以下の点を挙げておくので、今後の踏み込んだ取材に期待したい。

エコ・ウォーズは、既に幅広く拡大しており、太陽電池・風力発電機の世界シェア争いだけにとどまらない。リチウム電池・燃料電池・電気自動車・クリーンコール(排出二酸化炭素量の少ない石炭利用)では、数年以内に日本企業が否応なく熾烈な戦いに巻き込まれることになろう。

国内で環境産業が発展し輸出産業にすら変貌することは、日本経済にとって大いなる福音である。取材グループは、それによって多くの雇用が生まれ、労働者に恩恵が及ぶことを忘れないで欲しい。例えば中国は化石燃料の輸入依存を恐れ、戦略的に再生可能エネルギーへの投資を続けている。明らかに日本よりも賢く、先を見通して政策決定されているのだ。我々も出遅れてはならない。
『原油100ドル時代の経済戦略』柴田明夫

とは言え日本国内にも多くの可能性が眠っている。日本の小型風車の技術は高く、首都圏の高層ビル街はみな風車を付けるようになるだろう。マグナス風車にも期待できる。高効率の発電機やヒートポンプは輸出しなければならない。膨大な森林資源は北欧と同じく熱利用すべきだ。コストが安くクリーンな小水力発電の拡大で地方経済が潤う。稲と甜菜の大規模農地はエタノール生産に利用できる。環境税や排出量取引がこれらを支援しなければならない。
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