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エコノミスト 南の貧困と闘う
 
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エコノミスト 南の貧困と闘う [単行本]

ウィリアム イースタリー , William Easterly , 小浜 裕久 , 冨田 陽子 , 織井 啓介
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書は、「なぜ貧困はなくならないのか」という開発経済学における一大テーマを、著者の世銀時代の経験をフルに生かしてわかりやすくひも解く。第1部、第2部では、エコノミストが過去50年間、いかに途上国経済の運営に失敗してきたかをみていく。第3部では、著者の新しい処方箋が語られる。すなわち、「貧しい人々には貧しさから抜け出すインセンティブがないことが多く、政府は貧困の罠から抜け出すインセンティブを提供してあげなくてはならない」のである。「…そして、多くの貧しい国が豊かになりますように」。本書を締めくくるこの著者の言葉と同じ思いを持つ読者に手にとっていただきたい一冊。

内容(「MARC」データベースより)

なぜ貧困はなくならないのか。援助も投資も教育も人口抑制も、そして債務救済も、貧困から抜け出す万能薬ではない。世銀での実務経験を活かして、一大テーマに取り組んだ魅力的な書。

登録情報

  • 単行本: 462ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2003/07)
  • ISBN-10: 4492443045
  • ISBN-13: 978-4492443040
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
なぜ途上国の多くが未だに貧困から抜け出せないのか。開発援助に関心を持つ方であれば、必ずこの疑問を抱くと思います。そして開発援助に精通する識者の著書を多数読んでも、残念ながら納得のいく答えはあまり得られません。しかし、本書は今までに私が多数読んだ援助関係の著書の中で、明らかに際立っています。それは恐らく、著者が経済学に精通し、途上国のあらゆる諸問題に対する経済学的アプローチを欠かさないからでしょう。援助関係の著書には、経済学の基礎理論を無視したものが非常に多い。「経済成長か貧困克服か」という不毛極まりない二元論はその典型でしょう。しかし本書は、経済学の理論と途上国の実態双方に対する深い理解を兼ね備えた元世銀のエコノミストが著していることもあり、従来の書籍にはない貴重な内容を含んでいます。

経済学と聞くと数式が頻繁に出てくる難しい内容を想起しがちですが、本書に記された経済学的アプローチは少しも難しい内容ではなく、経済学の基礎知識を全く持ち合わせていない私でも容易に理解できました。構造調整融資、債務放棄、教育の普及等の従来の処方箋がなぜ間違っているのか、種々のデータと経済学の基礎理論を元に、初心者にも十分理解できるほどの丁寧な説明が為されており、ページの長さが少しも苦になりません。投資やコンドームに対する援助のように、素人の私の目にも完全に破綻していると映る処方箋が、未だに援助で幅を利かせていることが良く理解できます。

「多くの貧しい国が豊かになりますように」。これは著者のみならず、援助に携わる全ての人の願いですが、経済学の基本原理をきちんと踏まえなければ、諸問題や援助の経済的意味を把握できず、この願いを叶えることもできない。仕事であれ、ボランティアであれ、開発援助に関わる全ての人にとって、本書は必読書の部類に入ると思います。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
入門書 2004/4/17
十八歳の無知な私でも読みきることができました。

前半は、ドーマーやソローなど開発経済における過去の理論への批判から始まり、中盤はいままで行われてきた様々な政策がいかに失敗し、なぜそれらが成長への決定要因とならなかったかを明らかにしていきます。そして、貧困国ではなぜ将来へ投資するインセンティブが起こりずらいかなど貧困国に起こっている悪循環について言及していきます。後半では途上国政府がしばしば直面する汚職や、高インフレ、闇市場プレミアム、為替レートの固定、インフラへの不投資などの政策がいかに成長へのマイナスのインセンティブを生み出すかを解説します。初心者を置いていくような解説をしないのでまさに途上国開発を考える人の入門書と言えるのではないでしょうか

ただ、他の人のレビューにもあったように、訳が堅い。その分疲れます。
経済をかじった事があるひとや英語に自信のある人は、原著を薦めます。
「The Elusive Quest For Growth」

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39 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
もと世銀のエコノミストだった著者が、これまでの開発援助のダメさ加減について斬りまくる快著。道路やダムを造ってもだめ。教育援助もダメ。構造改革もダメ。債務放棄もだめ。援助機関がやるものもダメだけれど、独善的なNGOどもだってろくな成果はあげてない。それはこれまでの援助が、きちんと成長へ向けてのインセンティブを作るように設計されていなかったからだ、と著者は主張し、改善すべき留意点をたくさん指摘してくれる。

 主張はうなずけるし、現場の感覚ともあう。ただ……著者が主張する改善点なんて、よく見ればどこの国にもある問題だ。本当にこれって決定的な成長阻害要因なのか? さらにインセンティブがないと著者はいうけど、成長して豊かになることこそ最大のインセンティブじゃなかったのか。それが効かないとき、内政干渉まがいの制度改革を援助をエサに無理強いして本当に役立つんだろうか? 
 訳が生硬な学者訳なのは残念。原文の楽しいユーモアは全滅。さらにあとがきには、有益な追加情報が何一つない。それでも援助に関心のある人間は必読の名著。

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