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5つ星のうち 4.0
読みでがあった,
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レビュー対象商品: エコにだまされない (単行本)
元財務官僚、現参院議員の片山さつきさんと、その友人らしい京子スペクターさん(デーブ・スペクターの奥方)の対談、後半はそこに元通産官僚の澤昭裕さんが加わっての鼎談という体裁。いろいろな毀誉褒貶に晒されている片山さんの、政治家としての臆面なしの「PR本」かも知れないと思い、期待せずに読み始めた。だが、読み込むと意外や予想以上に面白く、十分に得心しての読了となった。3人いずれもが個性的で、それぞれ環境問題についてよく勉強されていると思う。録音起こしされたらしい対談・鼎談のテーマは「地球温暖化論」「環境外交論」「省エネルギー論」等で、とくに本書の前半は、民主党の鳩山元首相が09年に国連総会で宣言した「2020年までに、CO2排出量を90年比で25%減らす」という、突出した公約の非現実性、および公約としての「有害性」に対する批判が中心。後半は、新書『エコ亡国論』でここ20年の環境外交の足取りを回顧した澤さんが「COPでは、人為的温暖化論を根幹に据えたIPCCの報告書が、各国の交渉の作業前提。現実の協議では、それを抜きにした議論はできなくなっている。だから、私はあえて懐疑論には踏み込まない」と繰り返している点が印象的だった。 評者は人為的温暖化論に対して懐疑論の立場だが、温暖化仮説を否定しようが批判しようが、国連を舞台にした現実の交渉では、プラグマティックな「仮説の受け入れ」がいわば最低の条件で、懐疑論が正面から取り上げられ、論議される土俵などどこにも存在しないらしい。澤さんはその辺を踏まえ、政策の専門家としての立場を貫こうとされて、リアリストの面目躍如といったところか。『エコ亡国論』はその辺の叙述がぎくしゃくしていたが、今回は片山さんらの質問に丁寧に答えていく中での、常識的・現実主義的なスムーズな論理展開が楽しめた。
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