フランス人に「次回はフランス語で書いて欲しい(笑い)」とまで言わせた超難解本です。正直言って私はこの本を一行も理解できません。序文にあるとおり日本語で読もうと思うこと自体が間違っているのですが、とりあえずまさしく字を目でなぞってそれが指し示すものを頭で思い描く作業を続けていると、これはフロイトの本についても同じことが言えますが、禅でいうところの「分かったと思ったその瞬間既に間違っている」ということを芯から感じさせられます。
あとものすごく内容が濃いので、この三部作でヨーロッパの哲学と文学の全史(古代ギリシャから現代まで)、社会学、精神医学、フロイトの全集、数学、論理学、言語学、位相幾何学、フランス語、ドイツ語についてかなり興味が惹かれ調べずにはおられない状態になり、見識が深まると思います。
ただ素朴に「心」に興味のある方、常々人間ってなんだろう?と思っている方は是非一度読んでみると良いと思います。