吸血鬼、人狼、そして人間。3つの種族が織り成すファンタジー映画。
人間の少女ベラ(クリステン・スチュワート)を中心として描かれる恋物語。吸血鬼のエドワード(ロバート・パティンソン)と人狼のジェイコブ(テイラー・ロートナー)の愛に挟まれ悩むベラ。前作でエドワードがベラに「結婚してくれ」という言葉を伝えている。ベラとエドワードの間には深い愛が刻まれているけれど、敵対するヴァンパイアのヴィクトリア(ブライス・ダラス・ハワード)が新生ヴァンパイアを創造し、ベラを狙うという大きな危険に直面することによって3人の間に衝突が起きる。吸血鬼だけでは太刀打ちできない相手に人狼の力が必要となり、ベラとジェイコブの距離が縮まりその中で揺れ動くベラの心。エドワードにできてジェイコブにできないこと、ジェイコブにできてエドワードにできないこと。完璧でない3人のキャラクターに感情移入してしまう。ファンタジー映画だけれど学校が出てきたり、吸血鬼や人狼が車を運転するシーンなどがあり世界観が遠いようで近く描かれ、その等身大の世界に親近感が湧く。
今作では脇役のヴァンパイアであるロザリーとジャスパーの過去が描かれ、吸血鬼として生きていく苦悩を描き出す。主役3人に焦点を奪われることなく、周りを取り巻くキャラクター達にもそれぞれ物語が用意されていて映画を盛り上げると同時にストーリーに幅を持たせている。
等身大の世界で描かれるファンタジックで恐ろしい映像は独特のテイストを醸し出す。新しいかたちのヴァンパイア映画として確立されている。この映画でしか味わえない雰囲気がこの映画には確かにある。