良くできた幽霊屋敷もの。
末期がんの宣告を受けたハイティーンの少年が、治療のためにコネチカット州の病院に通っている。放射能療法と抗がん剤によって、頻繁に嘔吐を繰り返すため、自宅から通うことが困難と判断した母親が、病院の近くに家を借りる。でも、その家は、かつて黒魔術が繰り返されていた家で、引っ越してきた一家は最初の1日目からこの世のものでないものの存在を感じるようになる。
主役の少年がいいねえ。病人のリアリティがあるし、がんというより、神経症的な演技というか、外見が役にあっている。がん患者の牧師役のイライアス・コーティーズも、「フォースカインド」の臨床心理学者より、こっちの方がいい味が出てるし。
アメリカの幽霊屋敷ものといえば、「悪魔の棲む家」が代表格だけど、あれは70年代のアメリカの住宅問題を背景にしていた。こっちは、背景に父親のアル中とDVがある。幽霊屋敷の根源は、その家に現在棲んでいる家族の問題だから、それが描かれてないと遊園地のお化け屋敷になってしまう。本作はその点、しっかりつくられていて、面白かった。
それにしても、なんでこんな邦題つけるかなあ。副題だけの方がいいいし、直訳して「コネチカットの幽霊譚」とでもした方がいいぐらいなのに。