山口貴由先生の出世作にして代表作である「覚悟のススメ」。この「エクゾスカル零」は、その続編にあたる物語です。「覚悟のススメ」が大好きだったので、連載決定を知った時は凄く嬉しかった。まさか続きが読めるなんて思ってもみなかった。
主人公は前作と同じ葉隠覚悟です。舞台設定はまだ伏せられた部分が多く謎に包まれている。人類は自ら生み出したテクノロジーの暴走により滅亡に瀕している事や、覚悟は“正義を行う者”と呼ばれており、永きに渡りカプセルで人工冬眠させられていた事などが、わずかに明かされるだけです。そして覚悟が眠りから目を覚ます場面から、この物語は幕を開けます。
目覚めた覚悟の前に、同じく“正義を行う者”である九十九猛が立ちはだかる。“エクゾスカル霹(ひゃく)”と呼ばれる彼は“装甲電獅子・霹”を装着することが出来、覚悟に匹敵する技量を有しています。第1巻の半分近くは二人の死闘に費やされ、一進一退、手に汗握る攻防に熱くなります。
読み終わった感想は、やはり、「面白い」。ハッタリ炸裂のまさにオリジナルなSFアイデアや、「装甲電獅子・霹」「無人外殻移送機・イリス」「機械化軍用犬モーントヴォルフ(覚悟の相棒のアーマー・サイクル)」等のケレン味あふれるメカデザインがファンにはたまりません。大きな文字が画面に重なる演出が復活したのも嬉しかった。
シリアスな中にも明るさのあった前作と違い、世界観は非常に冷徹。これは直前に執筆された「シグルイ」に通じるものがあります。まだほんのさわりで今度どう進むのか予想もつかないが、大いに期待の持てるスタートです。早速、続きが気になってしょうがない。