未公開映像15分を追加した「ディレクターズ・カット版」も発売されてはいますが、私的にはこっちの「特別版」方がお勧めです。
ディレクターズ・カット版はスパイダーウォークのシーンなど追加されていますが、あれらのシーンは、W・フリードキン自身が「使わない方が良い出来になると思った」から当時使わなかったので・・・。
W・フリードキンのこの作品に対する完璧主義は有名で、一見、どうでも良いようなシーンでも美的に優れていればきちんと編集段階で挿入していますし、逆に非常にお金と労力をかけたシーンでも、作品の構成上、気に入らなければはずしています。
(「ディレクターズ・カット版」のスパイダーウオークや、エンディングの余計な台詞なども、無論、追加されているとお得な気分になるかも知れませんが‥!W・フリードキンのこだわりの凄さは、公開当時、あちこちの主要劇場に出向いて、音響効果やスクリーンの明るさなどを自ら調整したという逸話があるほど(監督でここまでする奴は世界にもそうはいないでしょう!)。
さらに、この公開当時と同じ映画である「特別版」がお勧めな訳は、本編以外に約91分にも及ぶ当時のCM、メイキング、インタビューなど、マニア垂涎の「特別編」がおまけでついている点においてです。
これらは一昔前ならプレミア必至の映像ですが、それを惜しげもなくオマケとして付け、この値段を実現するというのは本当にエライ!
なお、この映画、ウィリアム・ピーター・ブラッディの傑作ホラー小説の映像化作ですが、ブラッディ本人が脚本などに参加しており、ストーリーも原作に忠実で、素晴らしいの一言です。
大抵のホラー映画は原作には到底及ばないものが多いのですが、「エクソシスト」に関しては別。
原作小説は登場人物の心理的葛藤を描いた名作ですが、映画もかなり原作に近いレベルまで心理を描いていますし、映画ならではの表現、ベッドが浮いたりすさまじい顔になったリーガンのシーン等全編これ見せ場です。
今、これだけの映画を撮れといっても、一体何人の監督や脚本家がこれほどの作品を撮る才能があるでしょうか・・・・・。
名前は聴いたことあるけど、まだ観たことが無い人は絶対の「買い」です。