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1970年代初頭、全世界を恐怖のどん底にたたき込んだ、ウィリアム・フリードキン監督のオカルト映画である。2000年に作られた「ディレクターズ・カット版」を見ると、ショッキングな映像の数々もさることながら、実はこの映画の恐怖演出の根底にあるのが“信仰と人間”のあり方だということが、強く伝わってくる。80年代に流行した、演出思想がグロテスクさに屈服してしまったスプラッタ・ホラーや、前世紀末の日本で雨後の竹の子のように増殖した、瞬発的な条件反射で相手を驚かす(「怖がらせる」のではなく)Jホラー作品とは一線を画す、まさしく恐怖映画の金字塔である。
人間が生きる上で、拠り所とする信仰が、逆に人間に牙をむいたら…。人間と信仰の関係をより良き方向に導くはずの神父にも、心の闇は存在し、悪魔につけいられてしまったら…。フリードキンの演出は、少女の股間に十字架を突き刺して血まみれにしたり、伝説の首180度回転、スパイダー・ウォークと、思わず目を背けたくなる強烈なビジュアルで恐怖心を煽るが、実は信仰という目に見えないもののダークサイドを娯楽映画として描くため、わざとそうした方法をとっているのではないだろうか。本来は哲学的なまでに、思想性の強い作品なのである。フリードキンから引き継いでジョン・ブアマンが撮った『エクソシスト2』は、その思想性がエンタテインメントを屈服させてしまったが。(斉藤守彦)
人間が生きる上で、拠り所とする信仰が、逆に人間に牙をむいたら…。人間と信仰の関係をより良き方向に導くはずの神父にも、心の闇は存在し、悪魔につけいられてしまったら…。フリードキンの演出は、少女の股間に十字架を突き刺して血まみれにしたり、伝説の首180度回転、スパイダー・ウォークと、思わず目を背けたくなる強烈なビジュアルで恐怖心を煽るが、実は信仰という目に見えないもののダークサイドを娯楽映画として描くため、わざとそうした方法をとっているのではないだろうか。本来は哲学的なまでに、思想性の強い作品なのである。フリードキンから引き継いでジョン・ブアマンが撮った『エクソシスト2』は、その思想性がエンタテインメントを屈服させてしまったが。(斉藤守彦)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ブームとなった傑作ホラーに未公開シーンを加えたディレクターズカット版。娘に取り憑いた悪魔と、それを取り払う神父の激闘を描く。“年末年始大感謝祭 1枚980円税込”キャンペーン。
内容(「Oricon」データベースより)
1974年に公開された、悪魔と悪魔祓いとの壮絶な死闘を描いた傑作オカルト映画を、ウィリアム・フリードキン監督自らが再編集して贈るディレクターズ・カット版。