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バンドの6作目のアルバムが最高傑作になることはめったにないが、本作はプライマル・スクリームの新たな夜明けを告げる革新的なアルバムに他ならない。そんなプライマル・スクリームだが、ほんの数年前までは消耗しきっているように見えた。ドラッグに溺れた間抜けな男は、ありきたりなロックンロールによる怠惰な安らぎで痛みを麻痺させていたのだ。
本作はスクリームにとって初めての闘争宣言である。公正な社会的良心を持つアルバムであり、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの『There's A Riot Goin' On. Musically』のファンクに焚きつけられた憤りによって、社会の無関心と不正に怒りの矛先を向けている。サウンド面でも、1991年以来避けてきたトータル性を打ち出して、制約を課している。緊張感あるインダストリアルなトランスの「Swastika Eyes」から、安っぽいヒップホップの「Pills」、歓喜のクラウト・ロックである「Shoot Speed Kill Light」まで、心を病んで絶望的になったかと思うと、次の瞬間には、輝かしく高潔な幸福感にひたっている。
本作にはたしかに、ケミカル・ブラザーズ、ニュー・オーダーのバーナード・サマー、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズといったゲストが貢献している。けれどもリスナーは、全速力で飛ばす改造車レースを思わせるディストーションを目一杯効かせた「Accelerator」で、ボビー・ギレスピーが「ここからどこへ?」と叫ぶのを聴いたとき、彼こそがすばらしいロックン・ロールの未来への道しるべであることに気づくはずだ。(Louis Pattison, Amazon.co.uk)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
早くも今年のベスト・ロック・アルバム最有力候補となったプライマルズの傑作。マイブラのケヴィン・シールズがミックスした2の滅茶苦茶カッコ良いハード・ロックを始め,ドラムン・ベース,ダブ,ファンクなど,リアルな今のロックとして重く鳴り響く。★