死の衛星を現在界で破壊する為の任務を終えて帰還すべく大胆な脱出作戦を図るテラナーの活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第222巻。本巻の執筆者は、創始者の最古参ダールトンと現在の最新鋭クナイフェルです。ローダン一行は遂に建造中の死の衛星に六次元爆弾を仕掛ける事に成功した。
『エクシロットへの奇襲』クラーク・ダールトン著:ローダンは宇宙港エクシロットでカピンの宇宙船を奪取する作戦を立てる。一方、200年の冬眠から目覚めたツォイトの3種類の原住生物ビーバーに似たアルケル、大ヒキガエルの如きスピクロス、黒い鎧をまとったクロキソールが空港に向けて進撃していた。『不安におののく惑星群』ハンス・クナイフェル著:3434年6月6日、カピンのオヴァロンとメルセイレが太陽衛星へ乗り込み、20万年前に仕掛けた時限爆弾を爆破する作戦が決行された。作戦の模様はライヴ中継され、太陽系全人類250億人に作戦の可否投票が行われる。200億人以上の人類が太陽衛星の破壊に賛成票を投じ、皆が固唾を呑んで見守る中その瞬間が刻々と近づく。
オヴァロンが爆弾に調整されたペド・インパルスを送り出し、信管メカニズムを作動させるはずでしたが25回試みても成果がありませんでした。計算が何故狂ったのかは・・・・爆弾を構成する物質が20万年の時間に耐え切れず崩壊した為でした。故松谷健二氏のあとがきは、佐貫亦男氏のヒコーキ・エッセイのお話です。佐貫氏はもともとプロペラ設計の技術者で、松谷氏より二十も年上なのに柔軟でユーモアをまじえ、辛辣な批評も痛快で感嘆・脱帽されています。「発想の航空史」という著作を読んで、戦争当時を思い出されました。ある時友人からドイツの事を相談され佐貫氏を勧めた所、出した手紙に折り返し丁寧に教えてくれたと聞き、こういう事をしてくれる人はめったにいない、と驚かれたとの事です。